【レビュー】KZ ZS5、2DD2BAの多ドラ中華イヤホンを試す。これは買い

中華イヤホンKZの新モデル「KZ ZS5」の実機レビューです。ハイブリッドの4ドライバー(2DD2BA)で20~30 USドル、しかも巷で音が良いと評判が良かったモデルなのですが、今回届きましたので音質や装着感、AliExpressで購入してのリケーブルなどもチェックしていきたいと思います。(サンプル提供:GearBest.com)

人によって欲しいものが違うのは当然なのでマストバイとかそういった言葉はあまり使わないようにしているのですが、今回のKZ ZS5は生産ロットが良かったのかなんなのか、この価格でこの音質・解像度は個人的に感動モノだったのでマストバイかもしれません。


中華イヤホン「KZ ZS5」実機レビュー

開封・デザインのチェック

まずはKZ ZS5の開封をしていきます。AliExpressの初期だと豪華版のBoxもあったかと思いますが、GearBestのモノはすでに簡易版です。

内容物。イヤホン本体、シリコンイヤーピース×3、2pin-3.5mmプラグのケーブルです。KZ ZSTなどと同様、基本中に入っているものはシンプル。

イヤホンをチェックしてみます。ステム部分はZSTっぽく、サイズ感もほぼ同じ。

2pinコネクタです。付属のケーブルはするっと装着が可能でした。

本体表面には「Four Drivers」の文字が。全体的なデザイン・外観はあのブランドのあの機種に似ている気がしますが、気のせいでしょう。

中華イヤホンかつ低価格モデルなので、少しクウォリティで気になる場所も当然あります。まあ4ドライバーでこれだけ安いので、音質に影響してこなそうな部分には目をつむりましょう。

付属Y字ケーブル。プレイヤー側の方はL字の3.5mmプラグ、イヤホン側は先ほど見た通り2pinです。シュア掛けしやすいように針金ぽいものが入っていますが、曲げてストレートにもできるので、変な話左右を気にしない方であれば、普通に装着することも可能には可能でした。

AliExpressのNiceHCKから購入したアップグレードケーブル。後述。

カッコつけて撮影すると、こんな感じなるかと思います。価格にしては所有欲は十分満たしてくれるイヤホンと感じます。

イヤホンの着け心地について

KZ ZSTよりも耳にあたる表面は気持ち小さい気がしているので、「ZSTよりも」KZ5の方が長時間つけていて疲れないと思います。そうはいっても形状のせいか、普通のカナル型イヤホンと比較するとやはり大きいので、1日中つけていると人によっては疲れるかと。

(最近出たJモデルではない方の)Auglamour R8のようにフィット感のなさからか低音域が少し逃げていくような感覚もなく、今のところ特に不満のない中華イヤホンです。

流石にSHURE SE215系と比較するとフィット感からの遮音性は劣るような気がしますが、別に悪いわけではありません。後述ですが低音の押し出しも標準イヤーピースで十分パンチ力があるので、個人的にはイヤーピースは今後も標準セットで行こうかなと思っているところではあります。

付属イヤーピース

シリコン系素材のイヤーピースが、すでにイヤホンに装着されているものも含めて3サイズ付属します。

ZS5のステムの広さはほとんどZSTと同じようで、以前ZSTで利用していたコンプライのポリウレタンフォームイヤーチップは利用可能でした(そこそこ前に日本で購入したものなので、サイズ・型番は忘れてしまっております。申し訳ないです)。

そのままコンプライのフォームチップも試してみましたが、程よくこもってくれたので、現在は標準セットのイヤーピースを利用しています。香港へいった際に一日中試しましたが、遮音性・音漏れともに、至って普通のカナル型。

KZ ZS5のリケーブルを試す (アップグレード:AliExpress / HCK)

KZ ZS5はAliExpressでNiceHCKから販売されているものをリケーブル用に購入して試してみます。商品では2.5mmプラグで表示されていたような気がしますが、NickHCKさんにお願いしてZS5用のアップグレードケーブル(2pin×3.5mmプラグ)にしていただきました。

まず2pinコネクタですが、標準付属のケーブル2pinはするっと入るのですが、今回購入したアップグレードケーブルだと、2pinを差し込むのにかなり力が必要でした。もし同じモデルを購入するなら、慎重に差し込んだ方が良いかもしれません。外す場合にもそこそこ力が必要なので少し怖いです。(追記:現在少し緩くなったような感触があり、2pin穴が少し広がったような気がします。それでも標準ケーブルが固定できないほど緩くなったとか、音がおかしくなったとかそういったことは今のところありません)

参考までに、今回kZ ZS5のために購入したHCKのリケーブル用ケーブルの2pinは、Auglamour R8で簡単に装着可能で、KZ ZSTもKZ5よりは装着に力が必要ない感じです。音質については後述でKZ5には良いですが、R8やZSTでこのケーブルを使うと左右のバランスもおかしく色々おかしな音になったので、とりあえずこの2機種での利用はお勧めできないことは言っておきましょう。

音質は後述で確認していますが、癖の付きやすい標準ケーブルと比較して、NiceHCKさんで購入したアップグレードケーブルは柔らかく、取り回しの良い感じ

そこまでぶっとい線ではないのでSHURE掛け+メガネ装着時も特に不満になることはなく、予算に余裕がある+2pinポートの穴が広がりそうな不安を気にしない方であれば、HCKさんのこのリケーブルはKZ ZS5に限ってはGoodです。リケーブル後は中高域が若干明るくなったような(気がします。個人的には柔らかによる取り回しの良さが一番のメリットに感じました)。

音質について。低価格の多ドライヤホンではマストバイかも

音質レビューのテスト環境は以下の通り。…イヤホン自体の価格が安く、DAPだけでなく将来的にはスマホ+Spotifyで利用したいこともあってこういった環境でテストしてみました。(そういった理由もあってリケーブル用のものも2.5mmではなく3.5mmでお願いした経緯があります)。せっかく香港でクアッドDAC搭載のLG V20を購入したので、DAPもありますが今回はこちらで確認してみます。

  • イヤホン KZ ZS5
  • プレイヤー LG V20 (Quad-DAC採用版)  (3.5mm直挿し)
  • 音源 : Spotify最高音質 & ハイレゾ音源
  • 標準付属イヤーピース
  • 標準付属ケーブル & AliExpress (NICEHCK) 8コア 3.5mm

追記:LG V20のHi-Fi DAC設定ONの場合だと最近かなりブーストされている感じがしてきたので、念のためXDP-300Rでもいくつかイヤホンを変えてリスニングしています。

音質は個人的な意見が満載+ポタオデ初心者とも言えないレベルのスーパービギナーであることをご理解いただきたいのを前提にレビューをしていきます。

まずはハイブリッドドライバー(4ドラ((2DD2BA)))、とのことですが、分離が程よく20ドル台の中華イヤホンとは思えない解像感。

以前Xiaomi Mi In-Earphones Pro HD(比較的新しい方のハイブリッドイヤホン)では解像度は高いと感じたものの楽器音のセパレーションが心地良いものではなかったので、分離がこの価格とは思えないほどしっかりしながらも、聴いていて心地良い感じはKZ ZS5の優秀なところでしょうか。

中域が弱引っ込みがちな気がしますが、先述の分離のおかげでボーカルもそこそこ気持ちよく耳に入ってきます。2BAのバランスが良いのですかね、おそらく。ただボーカルががっつり前に出てくる感じはないので、そういったイヤホンが欲しいなら別の機種を探す方が良いのかなと。

フィット感はデザイン面で確認した通りZSTより個人的に良いと感じますし、Ruglamour R8(最近E-EarphoneでJモデルが発表されたので改善してるかもですが)の形状→フィット感の無さからくる低音のスカスカ感などもなく、2DDが理由かは不明ですが、押出しが強く程よくクリアな低音域。ナイフの切れ味のような極シャープな感じではありませんが、ハンマー系のパンチ力がある低音域な気がします。

現地で1MOREのブースが出ていたので、4ドライバー, 3ドライバーの両方とKZ ZS5を比較してみました。1MORE4ドラの方は中高域がクリアでさっぱりな感じですが、低音の押し出し感・重厚感はKZ ZS5の方が強いようです。(ちなみに撮影はLG V20広角レンズ撮影です。LG V20、良いですよ)

1MOREのイヤホンだと4ドラのE1010がeイヤホンで2万円(レビュー時点)くらいなのですが、KZ ZS5は2DDのおかげか低音域がパワフルで、普通に音質面で戦えるレベルと感じるところからも、価格を考えると恐ろしいコスパだなと思います。当然、アップグレードケーブルを含めれば、20~30ドル+@になるのですが。

KZ ZS5、中華イヤホンをレビューしてみて

  • 価格に対しての解像度
  • リケーブルが可能な点
  • 多ドラであるセパレーションのメリットがしっかり感じられながらも、聴いていて不快にならないバランスの良い音
  • 洋楽ダンス系、ポップソング、ロックを多く聴く個人的なリスニング環境とマッチした点

などを含めてKZ ZS5は素晴らしく、今のところ手持ちの日本で購入した1万円~1万5000円台のイヤホンはスタメン落ちするレベル(とはいってもこれらは全てダイナミックのシングルドライバーモデルなのですが)。もちろん個人的なレビューの所感でしかありませんが、この価格帯で人に勧めるかと言われれば、推薦するでしょう。

購入:KZ ZS5 Detachable HiFi Earphones – GearBest

当ブログは基本中国系のスマートフォン情報を発信しているわけですが、最近改めて中華イヤホンのコスパの高さを感じており、今後は比較対象を増やしていきたいところではあります。

追記:日本帰国中にSIMGOTのEN700BASSを購入しました。やはりこの辺りのイヤホンと比較するとフィット感の面では劣る感じがします。ただ多ドラの解像感はKZ ZS5の方が良いですね。この辺りは好みの問題になってきますが、音だけで言えば個人的にはKZ ZS5の方が好みです。