【レビュー】QCY T1 PRO、完全左右独立型のワイヤレス・イヤホン

qcy-t1-pro-review-6

オーディオ製品を開発するQCYブランドの完全左右独立型・ワイヤレスイヤホン「QCY T1 Pro」をしばらく使ってみたので、音質や接続の安定性などレビューを書いていきます。

最近は個人的にもその便利さから外出先ではTWSイヤホンを使うことが多かったりするのですが、流行り始めた初期の頃は接続性に問題のある製品も多く、試しては別の製品を使うといったことを繰り返していました。

最近は対策されているのか低価格でもそこそこ接続が安定した製品が多くなってきた印象なので、そのあたりを中心にレビューしてみたいと思います。(サンプル提供:Banggood)

QCY T1 Pro 完全ワイヤレス・イヤホン レビュー

QCY T1 Proは、True Wirelessなどとも呼ばれる左右独立型のワイヤレス・イヤホンです。最近は日本の家電量販店へ行っても専用コーナーが設置されていたりとホットなジャンルですが、今回レビューするQCY T1 Proもその1つ。

qcy-t1-pro-review-6

実は日本でもMIRISEストアがAmazon.co.jpで販売していたりしますが、参考価格が9,720円、割引価格の時点でも5,940円だったので、今のところ今回サンプル提供があったbanggoodのような海外ストアから直接購入した方が安く手に入れることができます。

付属品はQCY T1 Proイヤホン本体、USBケーブル、充電ケースなど。電池持ちに関してはイヤホン本体がフル充電状態からなら2時間程度は持ちますし、実使用では充電ケースも持ち運べば、出先で使っても日中十分耐えうる電池持ちでした。充電端子はmicroUSBポート。

qcy-t1-pro-review-2

個人的にもこの充電ケースはお気に入りです。お気に入りというか問題がない、という表現の方が正しいかもしれませんが、イヤホン本体が取り出し易く、使っていて特に不満がありません。TWSイヤホンのケースの中にはケースが開けにくいモデルがいくつかあったので、(SONY WF-1000X、Jabra Elite 65tのケースは開けにくいです)、そういった面では使いやすいかと思います。

qcy-t1-pro-review-5

イヤホン本体はIPX4等級の防水性能だそうで、少しの汗や小雨くらいであれば問題はなさそうです。付属したイヤーチップのウイングによって耳にそこそこしっかりと固定されてランニング時にも落ちそうなことがなかったので、スポーツ利用にも適しています。

片側は約4.7gずつと軽く、また耳からの取り外しが容易である点も良いところでした。TWSのイヤホンでサイズが大きく耳にビタっとフィットするタイプだと「耳から外しにくくて落としてしまう」経験が個人的に多くあったのですが、この辺りの問題も気にせず使えています。

qcy-t1-pro-review-1

Bluetooth、左右の接続の安定性、遅延

チップはQualcomm SCRのCSR63120を内蔵しているとのことですが、左右の接続性に関しては思ったより良かったです。右側を起点に左へ流して接続している挙動ですが(他の低価格TWSイヤホンも大体同じ感じかと)、左右のズレは感じませんし、他の低価格の製品と比較すると接続も安定しているような気がします。

地方都市の平日であれば電車内でもほとんど途切れることがなかったですし(帰宅ラッシュで席は埋まっている程度の環境で)、低価格なりだろうと思っていた接続性に関してはそこそこ安定していました。都内の電車内や超大型交差点では試せていませんが、電波そこそこ人のいる場所や家電量販店内でもそこそこ安定して繋がっていたので、価格を考えるとかなり良い印象です。

qcy-t1-pro-review-4

以前低価格のSENZER Q20 Proという完全ワイヤレスイヤホンをアマゾンから買ってみたこともあったのですが、田舎道で歩いているだけでも途切れたりしました。

SENZER Q20 Proに関してはおそらく中国のどこかの製造でいろんなブランドからデザインだけ変えて販売されているモデルですが、中にはまともに使うのが辛いイヤホンもあったりするので、それらと比べると、価格を考えればQCY T1 Proは納得の安定性です。東京渋谷や新宿の駅周辺など極端に人の多い場所でのテストはまだできていないのでなんとも言えませんが、接続はそこそこ安定しています。少なくとも、T1 ProはSENZER Q20 Proのような地雷製品ではありません。

QCY T1 ProはQualcomm TWS PlusやNFMIなど特別な技術を使っているわけではないはずなので、遅延はそれなりにあります。試しに動画ストリーミングサービスをいくつか使ってみましたが、どれも若干遅れていました。ただ視聴体験を極端に損ねるような遅延はないので、音ゲーなどシビアな遅延なしを求めなければ個人的には許容範囲です。

操作

タッチ操作であることが非常にありがたいです。左右とも再生停止などのタッチ操作に対応しています。

もちろんタッチ操作がTWSイヤホンで珍しいという訳ではないですが、中には押しボタン式の操作もあり、押しボタンの場合は硬いと耳にグッと押し込んで痛いので、個人的にはタッチ操作の方が好みということもあります。その反面、間違ってタッチをしてしまうことが稀にありますが、そこまで頻繁に連続操作をすることもないので特に問題ありません。

qcy-t1-pro-review-3

低価格TWSイヤホンの特徴かとは思うのですが、耳から外すと自動で音声が停止するなど、そういった機能はQCY T1 Proには搭載されていません。そのため多機能ということはなく、シンプルな製品です。

マルチペアリングにも対応しているので、例えばタブレットとスマホへBluetoothをペアリングして、タブレットで動画音声をQCY T1 Proで流しつつ、電話が来たらスマホで応答してQCY T1 Proから通話することもできます。

ただ設定が少し面倒だったこと、またマルチペアリングした状態でスマホ側の通話にQCY T1 Proで応答すると右側のみ流れたりと、他の製品も同じですが、個人的にはマルチペアリングは便利さより操作の面倒さが先行してしまうので、使っていません。

マイクも内蔵されていますが、音声通話のマイク品質は価格なりといったところでしょうか。特段悪い訳でないので、接続が安定している状態であればハンズフリー通話用としても使えるには使えます。ただしマイクの位置が完全にハンズフリーに適している配置でもないので、通話用のみに使うなら別の製品を選ぶと良いかもしれません。

音質

悪くありません。同じ価格帯のTWSイヤホンは複数使ってみましたが、QCY T1 ProならNetflixで動画ストリーミングを楽しむには十分で、また遮音性がそこそこ高いので、極端に音量をあげずに、没頭して視聴を楽しんだり、作業に集中するには良さそうです。

極端に低域が強調されているわけでもないので、ポッドキャストなんかにも向いているかと思います。 音楽を聴くために解像度が良いとかそういったことはありませんが、TWSで価格が5,000円以下と考えると十分過ぎる音質と感じました。

qcy-t1-pro-review-8

先日家電量販店で使ったことのない左右独立型イヤホンも3万円クラスから安いものまで色々聞いてみましたが、QCY T1 Proの音質はそれらと比較しても好印象です。まだまだ左右がケーブルで繋がれたBluetoothイヤホンと比較するとどれも劣る感覚を覚えますが、左右独立型の中は高価格帯の製品と比較しても張り合えそうな音質です(他の機種でいうとBeoplay E8、Jabra Elite 65tは良かったですが、それ以外はあまり、という印象でした)。

最近は外出時に左右独立型のワイヤレスイヤホン、家では有線のイヤホンやヘッドフォンで使い分けていますが、外で走ったり、ひとり旅のお供にする製品としてはバランスの良さが光ります。

完全ワイヤレスのイヤホンは有線タイプや通常のワイヤレスタイプと比較するとまだまだ接続や音質の面で劣る部分があるので、TWSでは高価格の3万円クラスに手を出すのはリスクもあります。普段使いであればそこそこ安い製品でも良いんじゃないか、とは最近感じており、そう考えると低価格のQCY T1 Proは良さそうな選択肢にみえてきます。

特に低価格かつ、外すときに落とさなかったり、ケースから取り出し易かったり、使っていてイライラすることが少ない(マルチペアリング以外)完全ワイヤレスイヤホンでした。接続の安定性に関してはもう少し色んな場所で試してみる必要はありそうですが、今のところ低価格のTWSとしては買っても良いと思える製品です。

QCY T1 Pro – BanggoodBanggood 最新クーポン