中国HUAWEIのHonorブランドから、Honor 9の後継モデルとなるスマートフォン「Honor 10」が発表。Android 8.1 OreoベースのEMUI 8.1をプリインした最新モデルで、プロセッサーにはAI対応のKirin 970、ノッチ採用の5.84インチ FHD+ IPSディスプレイ、16MP RGBセンサー+24MP モノクロセンサーを搭載したダブルレンズ、24MPのセルフィーカメラ、バッテリー容量も3,400mAhとそこそこ大容量で、25分で50%の急速充電を実現するHonor SuperChargeもサポートします。
価格は6GB RAM + 64GB ROMモデルが2599元(約4万4500円)、 6GB RAM + 128GB ROMモデルが2999元(約5万1000円)と、Honorブランドのフラグシップモデルらしく高性能な仕様でありながら価格を抑えているのも特徴です。
Honor 10
「Honor 10」は、中国HUAWEI社のHonorブランドから2018年4月に発表されたAndroidスマートフォン。系譜としてはHonor 9の後継モデルに当たる機種です。
HUAWEI P20 Proではトワイライトのグラデーションカラーを採用したモデルが登場しましたが、今回のHonor 10でも左右にかけてのグラデーションカラーを含めた4つが登場します。
(幻影蓝)
(幻影紫)
(幻夜黑)
(海鸥灰)
ディスプレイサイズは5.84インチで、上部にはiPhone Xのようなノッチを採用。Pシリーズでもノッチデザインはすでに採用されており、今回のHonor 10でも採用されました。
解像度は2280×1080ドットでフルHD+(432ppi)で、LCD(IPS)パネルを搭載。ノッチデザインを採用したこともあって、アスペクト比は19:9となっています。
フロント下部には「ウルトラソニック(超音波)指紋認証センサー」を搭載しており、セキュリティの向上に加えて、濡れた指でも認証できたりするようです(耐水・防水性能に関しては特にスペック面で言及されていません)。
背面には「16MP(RGBセンサー)+24MP(モノクロセンサー)のダブルレンズ」を採用。f値がf/1.8となっており、honor 9時代の12MP+20MP(F2.2)と比較すると、スペック自体も向上しているものと思われます。
セルフィー用のフロントカメラは24MPでf/2.0。どちらのカメラもLeicaコラボを冠していないあたりはHonorブランドの機種らしいです。
今回もAI対応のカメラということで、被写体認識他、背景ぼかしのワイドアパーチャモードなどに対応します。また3Dのポートレートライティングで光の当て方をスマート編集した写真も撮影できるようです。AIドリヴンのビューティーモードもサポート。
内部仕様では、プロセッサーにインハウス系のHUAWEI「Kirin 970」を搭載。 AI対応のチップセットで、ファーウェイとしては発表時点で最上位のSoCを採用していることになります。HUAWEI Mate 10 ProやHUAWEI P20 Proにも搭載されているので、Honorブランド内ではハイエンド仕様のスマートフォンという位置付けです。OSもAndroid 8.1 OreoベースのEMUI 8.1で、ソフトウェア、ハードウェア共に最新モデル感。
発表時点では6GB RAM + 64GB ROMモデルと6GB RAM+128GB ROMモデルの2つが予約開始していますが、中国では4GB RAM + 64GB ROMモデルと4GB RAM + 128GB ROMモデルも発売されるようです。またどれもmicroSDカードスロットは非搭載。
バッテリー容量は3,400mAhなのでサイズ感を考えると十分な容量かと思うのですが、「Honor SuperCharge」をサポートし5V/4.5Aの急速充電が可能だそうです。具体的には25分で50%分の急速充電が可能としており、Qiなどのワイヤレス充電には非対応のようですが有線充電が高速なので問題なさそう。
Honor 10ではオーディオ面の性能にも注目で、モバイル機器向けのHi-Fi DACアンプ「AK4376A(旭化成エレクトロニクス)」を搭載しています。3.5mmヘッドフォンジャックも残していますし、HUAWEI histenサポート、BluetoothコーデックではaptX、aptX HD、また最近HUAWEIから発表された高音質ワイヤレス技術HWA(Hi-Res Wireless Audio)もサポートしており、音質面もスペックだけ見ると良さそうな感じです。
HWAに関してはP20 Pro発表時に今後メーカーと協業して対応機器が増えるとか増えないとか言っていたのでこれからに期待ですが、なるほど最近はKirinプロセッサーでもいくつかの機種はワイヤレスでaptX/aptX HDに対応していたりするんだなと思いつつも、DACアンプを搭載した有線接続での音質面をアピールしている中国ブランドのスマートフォンはvivoのモデルなどもけっこうあったりしますね。
Honor 10の価格は6GB RAM + 64GB ROMモデルが2599元(約4万4500円)、 6GB RAM + 128GB ROMモデルが2999元(約5万1000円)と、Kirin 970やその他仕様を考えるとコストパフォーマンスも高そうな設定です。Honor 8、Honor 9とHUAWEI PやMateフラグシップ本家にスペックを近づけながら価格は安い、という路線は、Honor 10でも継続しているみたいですね。
中国では2018年4月中に発売予定ですが、日本国内で発売されるかは発表時点で不明です。
追記:Geekbuyingで販売が開始。
Honor 10 スペック・基本仕様
MODEL | Honor 10 |
---|---|
ブランド | Honor(HUAWEI) |
OS | Android 8.1 Oreoベース EMUI 8.1 |
発売日 | 2018年4月 |
本体サイズ | 149.6mn×71.2mm×7.7mm 153g |
ディスプレイ | 5.84インチ IPSスクリーン 2280×1080ドット FHD+(432ppi) |
SoC | HUAWEI Kirin 970 オクタコアCPU(4×Cortex A73 2.36GHz+4×Cortex A53 1.8GHz) ARM Mali-G72 MP12 767MHz GPU |
RAM | 4GB or 6GB |
ROM | 64GB or 128GB |
外部メモリ | microSDカードスロット非搭載 |
リアカメラ | 16MP(RGB)+ 24MP(モノクロ)デュアルレンズ f/1.8 |
フロントカメラ | 24MP, f/2.0 |
位置情報 | GPS, Glonass, BeiDou, A-GPS |
Wi-Fi | 802.11a/b/g/n/ac 2.4GHz, 5GHz |
Bluetooth | Ver 4.2 BLE aptX, aptX HD, HWAサポート |
NFC | サポート |
バッテリー | 3400mAh(typ)/ 3320mAh(min) 5V/4,5A急速充電サポート 約1.3時間でフル充電 |
USBポート | USB Type-Cポート USB 2.0 |
SIMスロット | nanoSIM×2 |
その他 | 3.5mmオーディオジャック搭載 |
参照 | http://www.honor.cn/products/mobile-phones/honor10/ |
Honor V10 – Geekbuying