以前からリークしていた待望の「OnePlus 5」が、2017年6月20日に正式発表。5.5インチのフルHD・AMOLEDディスプレイ(アスペクト比16:9)、Snapdragon 835、LPDDR4Xの6GB or 8GB大容量メインメモリ、64GB or 128GB (UFS2.1)の内部ストレージ、そして16MP+20MPのデュアルリアカメラを採用しています。
価格は6GB / 64GBモデルで469 USドルからと、発売時の価格はOnePlus 3、3Tよりも少し高めに設定されていますが、それでも「フラグシップキラー」とも呼べるスペックとプライスに。すでに海外では実機レビュー、ファーストインプレも動画が公開されているので、簡単に確認してみます。
追記:OnePlus 5Tの実機レビューを公開しました。
追記:OnePlus 5の実機レビューを公開しました。
目次
- OnePlus 5のデザイン・外観
- OnePlus 5のスペック・基本性能
- Oxygen OS
- Alert Slider(アラートスライダー)
- Qualcomm Snapdragon 835
- 最大8GB RAM(LPDDR4X) & 最大128GBストレージ(UFS 2.1)
- microSDカードスロット非搭載
- 5.5インチ AMOLEDディスプレイ & Corning Gorilla Glass 5
- デュアルカメラ (20MP + 16MP) DxOとコラボ
- Dash Charge(急速充電)対応 & 20%の電池持ち向上
- デュアルNano SIM, SIMフリー, 対応バンド
- OnePlus 5の実機レビュー動画と1stインプレ・評価
- OnePlus 5の価格
OnePlus 5のデザイン・外観
厚み約7.25mmの本体はOnePlus史上最薄。本体デザインも以前のOnePlus 3, 3Tから大きく変更されており、Horizonライクなアンテナラインなど、外観での注目ポイントもいくつか。発表時点ではSlate Grayと、Midnight Blackを2カラーを用意しています。
Live発表会の様子↓
OnePlus 5のスペック・基本性能
MODEL | OnePlus 5 |
---|---|
ブランド | OnePlus |
本体サイズ | 152.7 x 74.7 x 7.25 mm |
重量 | 153g |
素材 | Anodized Aluminum |
カラー | Midnight Black / Slate Gray |
OS | Oxygen OS (Android Nougat) |
ディスプレイ | 5.5インチ 1080p フルHD(1920×1080) 401ppi アスペクト比 16:9 Optic AMOLED sRGB, DCI-P3サポート 2.5D Corning Gorilla Glass 5 |
SoC | Qualcomm Snapdragon 835 オクタコアCPU 最大2.45GHz Adreno 540 GPU |
RAM | 6/8GB LPDDR4X |
ストレージ(ROM) | 64/128GB UFS 2.1 2-LANE |
通知ライト | RGB LED |
振動 | Haptic vibration motor |
センサー | 指紋認証 ホール 加速度 ジャイロスコープ 近接 RGB環境光 電子コンパス センサーハブ |
ポート | USB 2.0 Type-C (USBオーディオサポート) デュアルnano SIM 3.5mmオーディオジャック |
バッテリー | 3300mAh (一体型) Dash Charge (5V/4A) |
オーディオ | ボトムスピーカー 3マイク, ノイズ軽減 AANCサポート Dirac HD Sound Dirac Power Sound |
対応バンド | FDD LTE: Band 1/2/3/4/5/7/8/12/17/18/19/20/25/26/28/29/30/66 TDD LTE: Band 38/39/40/41 TD-SCDMA: Band 34/39 UMTS(WCDMA): Band 1/2/4/5/8 CDMA EVDO: BC0 GSM: 850/900/1800/1900 MHz |
Wi-Fi | 2x2 MIMO, Wi-Fi 802.11 a/b/g/n/ac, 2.4G/5G |
NFC | サポート |
Bluetooth | Bluetooth 5.0, aptX & aptX HDサポート |
位置情報 | GPS, GLONASS, BeiDou |
リアカメラ | (ワイドアングルレンズ) 16MP, Sony IMX 398 1.12 µm, EIS DCAF, F1.7 (テレフォトレンズ) 20MP, Sony IMX 350 1.0 µm, PDAF, F/2.6 |
リアフラッシュ | デュアルLEDフラッシュ |
リアカメラ動画 | 4K resolution video at 30fps 1080P resolution video at 60fps 1080P resolution video at 30fps 720P resolution video at 30fps スローモーション: 720p videos at 120fps タイムラプス |
リアカメラの特徴 | ポートレイトモード, プロモード パノラマ, HDR, HQ, Dynamic Denoise, Clear Image, RAW画像 |
フロントカメラ | 16MP, Sony IMX 371 1.0 µm, EIS, 固定フォーカス F/2.0 |
フロントカメラ動画 | 1080P resolution video at 30fps 720P resolution video at 30fps タイムラプス |
フロントカメラの特徴 | HDR, スクリーンフラッシュ スマイルキャプチャ, フェイスビューティー |
その他 | Alert Slide(アラートスライド) |
Oxygen OS
OSはAndroid NougatベースのOxygen OS。実機動画を見る限りでは以前のOnePlusシリーズ同様「らしい」カスタマイズが入っているとのことで、UI関連はほとんどOnePlus 3Tと変わらないようです。
Reading Mode
モノクロのリーディングモードも利用可能。
Gaming DND Mode
通知ブロック、メールブロック、ホームボタンの無効化などを行える「Gaming DND Mode(俺のゲームを邪魔するなモード)」も採用。スナドラ835+6GB or 8GB RAMの超絶スペックなのでゲーミングのAndroidスマートフォンとして検討している人も多そうですが、Liveストリーミングでもあったように、そう言ったユーザーの声をソフトウェアの部分で反映しているのは良いですね。
Alert Slider(アラートスライダー)
OnePlusの最近の端末で搭載されていた「Alert Slider(アラートスライダー)」はOnePlus 5でも採用。
Qualcomm Snapdragon 835
端末発表時点では、Androidスマートフォンに搭載されるQualcomm SoCでは最上位モデルとなる10nmプロセス「Snapdragon 835」を採用。3, 3Tとその発売時点では常に高速なチップを採用してきたOnePlusですが、今回のフラグシップモデルも同様にハイエンドモデルとなっています。
Kryo 280 CPUを採用の8コア(最大2.45GHz big.LITTLE)、GPUはAdreno 504となっています。
最大8GB RAM(LPDDR4X) & 最大128GBストレージ(UFS 2.1)
メインメモリーも6GB or 8GB RAM (LPDDR4X)、高速ストレージ(UFS 2.1 デュアルレーン)も64GB or 128GBと、容量も多め。スペックだけ見るなら、モバイル端末用のゲーミング性能に期待しない人はいないでしょう。
microSDカードスロット非搭載
外部メモリスロットはなし。必要であれば128GBストレージのモデルを購入しましょう。
5.5インチ AMOLEDディスプレイ & Corning Gorilla Glass 5
ディスプレイはOnePlus 3T同様に5.5インチを採用。AMOLEDスクリーン、アスペクト比は16:9で、解像度はフルHD(1920×1080)、表面のガラスは2.5DのCorning Gorilla Glass 5を採用。フラグシップモデルとしてディスプレイ解像度の向上に期待していた方もいそうですが、フルHDで据え置きになっています。
デュアルカメラ (20MP + 16MP) DxOとコラボ
OnePlus 5ではブランド初のデュアルリアカメラを採用。ワイドアングルレンズはSony IMX 398採用の16MP、テレフォトレンズは20MPでSony IMX 350が採用されています。動画撮影では4K@30fps、1080p@60fps、スローモー720p@120fps、タイムラプス動画などに対応。
スペックを見る限りは、OnePlus 5の目玉機能の1つ。以前からDxOをカメラチューニングの部分で協力していると公表されたので、性能は気になるところなので後半で動画レビューを確認してみます。
ポートレートモード
デュアルカメラを採用したことで、背景をぼかしての撮影(ポートレイトモード)が利用可能になっています。
Smart Capture
ソフトウェアではより賢く状況を把握し、最適化してクリアで正確な写真が撮れるようになっているとのこと。プロフェッショナルな撮影が簡単にできるという部分が売りのようです。
Pro Mode
新たなUIのプロモードを採用。全体的なカメラUIはOnePlus 3Tに近いようにも見えますが、ISO設定、シャッタースピードの変更などが可能としています。RAW imageサポート。
Dash Charge(急速充電)対応 & 20%の電池持ち向上
OnePlusということで、今回の5も急速充電「Dash Charge(ダッシュチャージ)」をサポートしています。充電速度は爆速のようで、1日分のバッテリーを、約30分ほどでチャージできることをアピール。
超急速充電でありながら発熱にも留意し、充電時にもクールに保つように設計されているようです。ハイパフォーマンスでゲーミング用として使う方も多そうなので、このあたりは大きなポイントになりそうな予感。
ちなみに公式によればOnePlus 3T→5で「20%の電池持ち向上」ともしています。バッテリー容量自体は3400mAh→3300mAhになっているのですが、この辺りはソフトウェアの最適化やSnapdragon 835の恩恵なのかもしれません。
デュアルNano SIM, SIMフリー, 対応バンド
SIMサイズはNano + NanoでデュアルSIM。LTE/3GのDSDS対応などは発表時点で不明。FDD-LTE、TDD LTE、CMDA EVDO(BC0)、WCDMA(少し気になりますが)など、サポートしている対応バンドが多いのも特徴です。当然、Unlocked (SIMフリー) モデルとして出荷予定(通信キャリア経由で販売される場合を除く)。
- FDD LTE: 1/2/3/4/5/7/8/12/17/18/19/20/25/26/28/29/30/66
- TDD LTE:38/39/40/41
- TD-SCDMA: 34/39
- UMTS(WCDMA): 1/2/4/5/8
- CDMA EVDO: BC0
GSM: 850/900/1800/1900 MHz
OnePlus 5の実機レビュー動画と1stインプレ・評価
デザインはiPhoneに似てきたというか、もちろん他のスマートフォンも多くがこのような外観になっていることもあり、最近のトレンドかと思います (Oppoのモデルとそっくり)。Alart SliderがOnePlus 5でも継続されているのはGoodですね。ファーストインプレの動画では、Snapdragon 835と大容量RAMで、パフォーマンス部分では高評価をしているものがほとんど全てな印象です。
さすがはSnapdragon 835ということで、Geekbench 4のベンチマークスコアも高得点を記録しています。ストレージも高速とのことで、ゲーム端末としての期待値はかなり高いのではないでしょうか。Antutu Benchmarkスコアは18万点越え。テレフォトレンズのズームも、なかなか実用的に見えます。
カメラ性能は今のところ評価が分かれているようです。OnePlus 5はブランド史上一番高い値段が付いている(それでもSnapdrgaon 835搭載機と考えれば安い)ので、この辺りの性能向上が価格相応なのか、という部分は、買い替え要素の大きな1つになりそうですね。
The VergeではOnePlus 5が作られる過程が動画としてアップロードされているので興味深いのですが、フラグシップモデルに注力していること、超巨大なAppleやSamsungと比較するとやはり小さなチームであること、フルスクリーンディスプレイ搭載端末の製造はリソースが足りなかったこと、デュアルカメラのデザインに苦労したこと、などが語られています。
3,3Tの高速なパフォーマンスは多くの人が認めるところかと思いますが、以前の機種ではフィードバックとしてカメラ性能がそれなりだったことから、OnePlus 5ではカメラ性能の向上に注力したという背景があるようです。ユーザーのフィードバックを製品に活かせる機動力は、 AppleやSamsungのような超巨大ブランドとは少し異なるアプローチができるメリットかもしれません。
早速Durability Test(耐久テスト)も行われています。Gorilla Glass 5ということですが、6の部分で傷が付いていますね。ホームボタン(指紋認証部分)はかなりの耐久性とのこと。
フロントカメラもガラスに守られており、フロントの通話用スピーカーグリルもメタル。背面のデュアルカメラもカッターで軽く削った程度ではほとんど傷が付いてないようですね。デュアルLEDフラッシュは簡単に傷つくようなので表面の扱い注意。
ボディの部分でメタル素材を採用しているのは間違いないようで、軽快に金属音を鳴らしています。鋭利なカッターなどでは傷が付きますが、コインのスクラッチ程度なら問題なさそうな感じ。ここまでハードウェアの評価は◯。
折り曲げテストでもそこそこ剛性があるようで、力を入れるとディスプレイがパコッといっていますが、それ以上にバキバキと壊れることはない模様。今回の動画では内部はチェックしていませんが、いつものテスト環境で試したところ、OnePlus 5のハードに関するビルドクウォリティは好印象のようですね。
UIはOxygen OSの系譜なので、ほとんどOnePlus 3Tの操作性に似ている部分が多いようですが、それでもいくつかソフトウェアで新たな機能や改善点が。Proモードの動画は面白そうですね。(OIS非対応なのが少し気になる部分ですが)
海外ではdbrand製のカバーというかスキンも以前から人気なようですが、以前のモデル同様に、1+公式で専用ケースも用意。ケースデザインは旧モデルとほとんど変わらず。
OnePlus 5の価格
- 6GB RAM / 64GB ROMモデル : 479 USドル
- 8GB RAM / 128GB ROMモデル : 539 USドル
ブランド史上一番の値段が付いている5ですが、Snapdrgon 835、大容量のメインメモリ、背面のデュアルカメラ、16MPセルフィーカメラ、これまで好評なUIに+αの改善点…等を考えると、479 USドルスタートはそれでもかなり安い値段なのかなと感じる部分。おそらく競合するのは低価格・スナドラ835搭載機で、かつ低価格帯。今でいうとXiaomi Mi6あたりでしょうか。
ファーストインプレ・実機レビューを確認したところでは基本のパフォーマンスが爆速であることは間違いないようなので、価格もスペックを考えると安いですし、よほど大きな問題がない限りかなりの台数が売れそうな予感です。
追記:Geekbuyingでプレセールが開始しました。
Source : OnePlus