【レビュー】UMIDIGI A3、デュアルVoLTE対応のローエンド・スマホ

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UMIDIGIのAndroidスマートフォン「UMIDIGI A3」をしばらく使ったので、実機をレビュー。

内部仕様としてはローエンドですが、デュアルVoLTEに対応かつ100ドル以下で買える価格が面白い機種です。2ヶ月近くのんびり利用してみて、気になるところやよかった点をまとめておきます。(端末提供:UMIDIGI)

UMIDIGI A3 レビュー

今回レビューするUMIDIGI A3は、UMI Network Technologyから発売されたAndroidスマートフォン。OSバージョンはAndroid 8.1.0 Oreoで、MediaTek MT6739、2GB RAM、16GB ROMを搭載したローエンドモデルです。

5.5インチのディスプレイを搭載し、背面にはガラスパネルっぽいデザインを採用。外観でいうと最近のiPhoneにデザインを近づけたようにも見えますが、価格なりの安っぽさはありません。背面に指紋認証センサー、12MP+5MPのデュアルカメラを搭載、USBポートはmicro B。バッテリーは3,300mAh。

スクリーンはアスペクト比 18:9の縦長タイプなので、一回り小さく持ちやすいです。

重量は約186gなのでそこまで重くはありませんが、同じ重量の公称スペックのMi A2のほうが(形状と薄さのせいか)軽く感じたりはします。

注目は100ドル以下ながらデュアルnanoSIMスロットを搭載し、デュアルVoLTEでの待ち受けに対応している部分。またmicroSDカードスロットは別搭載のトリプルスロットなので、特にエントリーモデルでストレージが16GB ROMということを考えると助かります。

対応バンドも3GがWCDMAでband 1/8あたりをサポートしていますし、D0C0M0でVoLTEもOKでした。安くてネットワーク対応の多さがこの機種の強みです。

シボ加工っぽい専用ケースも付属。有名ブランドのスマートフォン以外はケースメーカーが専用のものを用意することがほとんどなかったりはするので、あらかじめ専用ケースが付属するのはありがたいです。

スペック・基本仕様

簡単にスペックも確認。

MT6739はMediaTekのエントリーモデル向けSoCですが、VoLTEをサポートしていたりとエントリーモデル中心に中華スマホでは採用歴があるプロセッサーです。

もちろん全体的なスペックは見ての通りエントリーモデルなので、1番の魅力はやはり「100ドル以下でVoLTE対応スマホが手に入る」という部分かと思います。

MODELUMIDIGI A3
本体サイズHeight:147.2 mm
Width:70.2 mm
Thickness:8.5 mm
重量:186 g
OSAndroid 8.1
ディスプレイ5.5インチ Incell
アスペクト比 18:9
1440×720ドット 295ppi
SoCMediaTek MT6739
クアッドコアCPU(A53@1.5GHz)
IMG 8XE 1PPC GPU @ 570 MHz
メモリ2GB RAM
16GB ROM
外部メモリmicroSDカードスロット 最大256GBサポート
バッテリー3,300mAh
5V/1A充電
カメラ12MP+5MPデュアルリアカメラ
8MPフロントカメラ
SIMカードスロットデュアルnanoSIM
Bluetooth4.0
対応バンド2G: GSM 2 /3 /5 /8
3G: WCDMA 1 /2 /4 /5 /8
4G: TDD-LTE 38 /40 /41
4G: FDD-LTE 1 /2 /3 /4 /5 /7 /8 /12 /13 /17 /19 /20
位置情報GPS, GLONASS
センサーP-Sensor, L-Sensor, Geomagnetic Sensor
参照https://www.umidigi.com/page-umidigi_a3_specification.html

ベンチマークスコア

先にベンチマークスコアも確認しておきます。

AnTuTu Benchmark(V7.1.1)

総合得点は4万5000前後。MediaTek MT6739を搭載したAndroidスマートフォンは似たようなスコアが多いです。

Geekbench 4

CPUシングルコア662、マルチコア1822、レンダースクリプトスコアは1442。

3D Mark

実使用面でのパフォーマンス、ゲーミング性能など

実使用でのパフォーマンス関連をチェックしていきます。

MediaTek MT6739(ARM A53クアッドコアCPU、IMG GPU)、2GB RAM、16GB ROMという完全なエントリーモデルのスペックもあって、スペック以上のものは厳しかったりしますが、なかなかまともに動きます。

ソフトウェアアップデート

UMIDIGI A3を少しずつ使い始めてからすでに2ヶ月近くが経過しているのですが、数回ファームウェアのワイヤレス・アップデートがきています。

umdiigi-a3-update

最新のアップデートは2018年12月7日(v1.2)で、マイナーなバグフィックスやシステム最適化などが含まれているようです。

詳しい内容はフォーラムに書いてない(大雑把にバグフィックスや最適化などが記載)ので何が改善したのか感じにくかったりはするのですが、以前使ったUMIDIGI A1 Proなどもソフトウェアに関しては完全放置というわけではないようで、ここはプラス要素かもしれません。

ベースOSがAndroid 8.1.0 Oreoで、これまでのUMIDIGIエントリーモデルのOS更新を見る限り公式で9 Pieが来る可能性は低いような気もするので(もちろん来るかもしれませんが)、自分でソフトウェアをグリグリせずに初期からAndroid 9 Pieで使いたいならこれから発売されるUMIDIGI F1UMIDIGI S3 Proなんかを見ておくと良さそうです(ただしこの辺りの機種はスペックも価格帯もミッドレンジです)

16GB ROM

umidigi-a3-storage

(システム占有データは少ないですが、全体で16GB ROMだと少し厳しい)

UMIDIGI A3はAmazon.co.jpでも1万円で購入できるAndroidスマートフォンなので、ある意味スペック・価格どおりです。

まずはストレージ。ちょびちょびとアプリを入れながら使っていくと、2ヶ月程度で空き容量が5GB以下に。

ベンチマークアプリなども含めてですが、普通に使うと内蔵ストレージのみでは厳しくなってきます。ただしmicroSDカードスロットを搭載しているので、足りない場合はカードを使う選択肢はあります。

ただMi A2を利用した時も32GB(かつmicroSDカードスロットなし)では現在ストレージが圧迫されて厳しいので、メインとして使うなら筆者個人的にはいろんな部分をクラウドストレージで頑張るとしても最低64GBくらいは欲しいところ。

SNS関連、軽めのアプリでの動作、通話(VoLTE)、データ通信、DSDS/DSDV

(若干ラグはありますが、普通に使えます)

エントリーモデルですが、軽い作業は問題ありません。SNS系、LINE、Twitter、WhatsAppでのメッセージ、データ通信での通話もそこそこ快適でした。

最近引っ越したのですが、以前住んでいた山の近くでもデータ通信は問題なく繋がっていたので、今の所モバイルデータ通信、通話に関しては特に気になるところはなし。

VoLTEもD0C0M0回線で表示がありますし、D0C0M0<- -> D0C0M0同士でVoLTE通話も試してみましたが、とりあえず本家DのSIMカードでは問題ないようです。D系の格安なほうも、特別なことがなければ問題ないかと。ちなみにau回線はAmazon公式ショップで非対応としています。

umidigi-a3-dual-volte

(低価格ながらデュアルVoLTE対応が魅力の一つ)

100ドル以下でDual SIM Dual VoLTE(DSDV)の同時待ち受け対応しているところ。デュアルSIMを使わない層にとっては全く意味がありませんが、それでもローエンドながらVoLTEに対応していて、かつデュアル待ち受けができるという点は魅力的です。

そもそもMediaTek MT6739は「エントリー向けのSoCだけどデュアルSIMデュアルVoLTEに対応」しているのがメリットだったりするので、100ドル以下で買えてデュアル待ち受けできる、というのはこの機種の一番良いところかと思います。

セキュリティ面では背面に指紋認証スキャナー、顔認証でのアンロックにも対応。顔認証だと暗い場所ではアンロックできない点、アンロック速度も指紋認証で行った方が高速であることを考慮すると、指紋認証でのアンロックのほうが使い易いです。

umidigi-a3-face-unlock

(Face Unlockも使えますが、指紋認証のほうが実用的)

認証もスマートフォンを正面に持ってこないと顔認証のアンロックができなかったりするので、機能としてはあったほうが便利な可能性はありますが、指紋認証ほど実用的ではありません。

ゲーム

umidigi-z3-pubgmobile

ゲーミングもいくつか試しましたが、ここではPUBG MOBILEを例にいくつかチェックしてみました。モバイルデータ通信に関してはすでにそこそこ快適に使えることは紹介した通りなので、ネットワークはWi-Fi接続。

グラフィックス設定はスムーズ、フレーム設定が低の最低画質でプレーしてみましたが、完全にプレイできないことはないです。ただし、ある程度ガクつきます。

これ以上高い画質設定だとまともに操作も厳しいなあというところなので、できないことはないですが、ゲーム用に買うのはあまりおすすめできません。

アプリ起動やホーム画面の操作でも多少もたつくMT6739なので、もちろん機種にはよるかと思いますが、100ドル台でもSnapdragon 625を搭載したミッドレンジ端末なんかの方が断然快適です。

umdigi-a3-gaming-1

(最低画質の設定なら、快適ではないもののフリーでプレイしてドン勝はできました)

ドン勝で最後に残るまでプレイするとそこそこ発熱を感じますし、バッテリーも一気に10%ほど減ります。

これで通話もSNSも…と色々やるとバッテリーが1日持たないので、普段ハイエンド機種を利用しているユーザーからすればメイン機としては厳しい面も。

(3.5mmオーディオジャックがあります)

スピーカーはボトムに1つなので、ゲームプレイ時に手で塞いでしまって音があまり聞こえないこともありましたが、これだけ安いスマートフォンでデュアルスピーカー搭載を求めることもないので、マイナス要素には感じません。

3.5mmヘッドフォンジャックを残しているので、有線でイヤホンを素早く使える面ではむしろメリットがあります。

カメラ

カメラ性能もいくつかチェック。100ドル以下のスマートフォンですが、明るい場所ならある程度撮れてしまいます。

(※画像はウェブサイトへアップロードされる際にリサイズ・圧縮されています)

ハイエンドのAndroidスマートフォンと比較するともちろん差が。Xiaomi Mi MIX 2Sで同じような写真を比較してみると、解像感であったり、背景だったり、逆光だったり、様々な場面で違いが出てきました。

もちろんUMIDIGI A3はローエンドのAndroidスマートフォンなので、価格を考えると十分です。

(飲茶)

(逆光)

(デジタルズーム)

ちなみにデュアルカメラで「Depth of focus」の背景ぼかしモードもありますが、あるだけでぼかし具合も画質もあまり使いものになりません。

(Depth of Focusはお飾り)

夜の撮影では、ミッドレンジモデルのXiaomi Redmi Note 6 Proと比較してみることに。

どちらもハイエンドのスマートフォンと比較するとノイズは見えますが、Redmi Note 6 Proのほうがノイズは少なく、より明るく写ります。

(夜)

さらに暗い場所だと、UMIDIGI A3はフォーカスがかなり甘くなります。Redmi 6 Proもギリギリ撮れるかなといったところですが、どちらもそれなりに厳しいです。

100ドル以下のAndroidスマートフォンにどれだけのカメラ性能を期待するかどうかで印象も変わってきますが、筆者の個人的な意見では、なかなか頑張っているような気が。

カメラ性能を重視するなら大手ブランドのミッドレンジモデル以上を買うのが良いと思いますが、UMIDIGI S3 ProはSONY IMX586を採用するらしいので、どのブランドの製品も購入する製品次第ではあります。

1万円でDSDV、エントリーモデルだけど普通に動く

サンプル機を受け取ってから少しずつ使っていたUMIDIGI A3ですが、SIM2枚を持ち運べてD0C0M0回線であればデュアル待ち受けもできたので、単純にサブ機として複数回線を待受状態にしておいたり、モバイルネットワークの対応を活かしてテザリング機として使ったり、様々活用できるのは良いところ。

プロセッサーやその他スペック面からエントリーモデルなりの処理速度や内蔵ストレージで限界を感じることはありますが、100ドル以下の価格を考えれば普通にスマホとして動きますし「モバイルネットワークの対応と価格」がナイスなAndroidスマートフォンでした。

カメラ性能、処理速度を重視するなら他の機種をみるべきですが、デュアルVoLTE対応の激安スマホを探していた方には面白い選択肢です。

UMIDIGI A3 – Amazon.co.jp