香港にて「Xiaomi Mi A1」実機を購入したのでレビューしていきます。Xiaomi Mi 5Xとほとんどスペックは同じですがAndroid One端末ということでUIはほぼストックAndroid。セキュリティパッチのアップデートの恩恵があったりと「ミッドレンジで安くて使い易い」というのが特徴なのですが、気になるところもいくつかあったのでメモしていきます。全体的にはSnapdragon 625、4GB RAMの仕様・動作に不満もなく、低価格+Android Oneのミッドレンジという点では良い端末に感じますね。ではいってみましょう。
目次
Xiaomi Mi A1 実機レビュー
今回はXiaomi Mi A1の実機レビューです。
デザイン
まずはXiaomi Mi A1の本体デザインからレビューしていきます。箱。
本体。一応カラーバリエーションはブラック・ピンク・ゴールドの3種類があるのですが、どうやらブラックとピンクが売り切れだったので、今回はゴールドを購入しました。(香港・旺角近くのシャオミストアは小さいので在庫も少ない気がしますね。近いので在庫ないなら先達廣場見にいっても良いかもですね)
ゴールドはゴールド+前面ホワイトという色構成になっており、スマートフォンでは最近よくあるカラーの組み合わせかもしれません。
背面パーツ、というよりは、背面からサイド部分まで一つなぎのメタルなユニボディとなっており、アンテナラインもより外側に押しやられているので、本体デザインは一昔前のXiaomi端末と比較するとよりシンプルにっているような気がします。以前Xiaomi Mi Max 2も実機レビューしたのですが、全体的なデザイン構成はほぼ同じかと。
Mi A1は3.5mmイヤホンジャックを搭載しているので、有線イヤホン派の方にとっては良いですね。ポートはUSB Type-Cとなっており、同時購入したXiaomiのType-C接続のANCイヤホンなんかもそのまま使えます。Good。
左サイドにSIMトレイ。nano SIM+nano SIMもしくはnano SIM+microSDカードのハイブリッド仕様です。排他利用ですね。そして右サイドには電源キーとボリュームキーがあります。
指紋認証センサーは背面に。タッチ式なので嬉しいところですが、最近のXiaomiの指紋認証センサー(Xiaomi Mi6、Xiaomi Mi Max 2、Mi Note 2)は特に不満もないです。高速でしっかりアンロックしてくれます。反応も良い。Mi 5X同様にデュアルリアカメラを搭載しており、この辺りの性能もあとでチェックしていきます。
(↑最近のMIUIは機種によってハードボタン左右入れ替えが設定からできたはずですが、Mi A1では現状できないようです。このような細かいところは気になるかもしれません)
背面下にはいつものMiロゴに加えて、Android Oneの文字が。まあ、Android One端末なので当然といえば当然ですね。
リモート機能を搭載しているということで、上部にはIRブラスター(赤外線のとこ)も搭載されているんですよね。まあ、使うことはないので飛ばします。
…以上、Xiaomi Mi A1のデザインチェックでした。本体の外観は最近のXiaomiミッドレンジ、特にベースモデルであるMi 5Xとほぼ同じ、Xiaomi Mi Max 2の小型版といった感じのユニボディデザインになっています。
Mi Max 2の時にも気付きましたが最近のXiaomi端末(特にメタル素材の)はしっかり作られてるなという部分も持った瞬間感じるので、この辺りは特に不満がないですね。ガラス系のMi6のように落として割りそうな雰囲気もユニボディのメタルパネルにはないので、安心して使えそうな感じです。
スペック・基本性能
MODEL | Xiaomi Mi A1 |
---|---|
OS | Android Nougat (Android One端末) |
プロセッサー | Qualcomm Snapdragon 625 オクタコアCPU 最大2.0GHz Adreno 506 GPU 650MHz |
RAM | 4GB RAM |
ROM | 64GB内部ストレージ |
外部メモリ | microSDカード対応(最大128GB) |
本体サイズ | Height: 155.4 mm Width: 75.8 mm Thickness: 7.3 mm Weight: 165 g |
リアカメラ | (ワイドアングルレンズ) 12MP 1.25μm f/2.2 26mm 5層レンズ 2トーンフラッシュ (テレフォトレンズ) 12MP 1.0 μm, f/2.6 50mm 5層レンズ (機能) 2倍光学ズーム, PDAF, HDR パノラマ, 顔認識など |
動画撮影 | 4K / 1080p / 720p video, 30 fps 720p slow-mo video, 120 fps |
フロントカメラ | 5MP 1.12μm, f/2 |
バッテリー | 3080mAh(typ) / 3000mAh(min) 5V/2A充電 USB Type-C |
ディスプレイ | 5.5インチ LTPS FHDディスプレイ 403ppi 450nits 1000:1コントラスト比 |
SIMカード | nano SIM + nano SIM (片方はmicroSDカードスロットと排他利用) |
ネットワーク | Mode Band GSM B2, B3, B5, B8 UMTS B1, B2, B5, B8 FDD-LTE B1, B3, B5 TDD-LTE B40, B41(2555-2655MHz) (インド発売モデル) |
Wi-Fi | 802.11a/b/g/n/ac 2.4/5G WiFi / WIFI Direct / WiFi Display |
Bluetooth | 4.2 / HID |
位置情報 | GPS AGPS GLONASS BEIDOU |
センサー | Infrared Ambient light Gyroscope Hall sensor Accelerometer Fingerprint sensor Proximity sensor |
マルチメディア | MP4, M4V, MKV, XVID, WAV, AAC/AAC+eAAC+, MP3, AMR-NB/WB, FLAC, PCM (Supports H.265 /HEVC (main profile), H.264 (baseline / main / high profile), MPEG4 (simple profile / ASP) |
その他 | 3.5mmヘッドフォンジャック |
参照 | http://www.mi.com/in/mi-a1/specs/ |
※スペックはインド版を参照しているので、購入する際はストアで要確認
ベースモデルがXiaomi Mi 5Xになっているので、スペックもMi A1のほぼ同じ感じに。ただAndroid Oneが中国で発売するのもおかしな話(本土向けAndroid端末はPlayストア入ってなかったりするので)、あくまで中国国内向けがMi 5X、海外向けのグローバルモデル+Android OneがMi A1という位置付けで良いかと思います。
5.5インチのFHD、本体はミッドレンジモデルとしては価格を考えれば薄型で、Wi-Fiは5GHzにも対応、SSD625+4GB RAMに内部ストレージは64GB +必要に応じてmicroSDカードも利用可能と、価格と照らし合わせて欠点を見つけるのが難しい感じがします。LTEサポートは当然ありますし、3.5mmヘッドフォンジャックも搭載しているので充電しながら音楽も聴けますしね。デュアルリアカメラも採用されており、ミッドレンジとしてはなかなか。
「これでAndroid Oneならミッドレンジとしては最強じゃないか」と思ったのですが、MIUIではないことで設定面などで気になる点もいくつかあったので、その辺りも記事後半で確認していきます。
(ちなみにOSバージョンは記事公開時点でAndroid 7.1.2。セキュリティパッチはアップデートが来ており2017年9月1日のものに更新されています。) 追記;Oreoアップデートも来ました。
ストックAndroidなUI + α
まずは操作面でのUIをチェック。Xiaomi Mi A1はAndroid One端末ということで、通常のMIUI ROMが搭載されたXiaomiスマートフォンとはかなり異なります。
#XiaomiMiA1 ホーム画面 pic.twitter.com/BK2PKAG090
— TUSB (@Mochi_LOG_) October 9, 2017
↑Theシンプル
UI、操作性、設定項目に関してもほとんどストックAndroidのUIというかカスタマイズが入っていない感じになっており、シンプルでこの点はMIUIと比較して個人的には使い易い部分ですね。Androidに関しては機種ごとにUIや操作感が異なるので別メーカーの機種を買うたびにちょっと戸惑ったりするのですが、これなら購入して慣れるまで早そうです。
#XiaomiMiA1 に入ってる見えるXiaomiアプリは2つだけっぽいですね pic.twitter.com/xZGphvFTk6
— TUSB (@Mochi_LOG_) October 9, 2017
初期アプリに関してはGoogle系と、プラスして目に見えるアプリはXiaomiの「Remote」「Feedback」アプリくらいなもので、かなりスッキリしています。
ベンチマークスコア(AnTuTu Benchmark, Geekbench 4)
一応Xiaomi Mi A1のベンチマークスコアもチェックしていきます。SD625 + 4GB RAMということでハイスコアは望めないですが、あとで紹介する電池持ちの面やTwitter、Youtubeくらいの快適さならメイン機として普通に使える感覚なので「ゲームしないけどセキュリティパッチとかちゃんと来て欲しいし、ストックUIで使いたい」という方向けにはどストライクな端末かもです。
AnTuTu Benchmark
Geekbench 4
デュアルリアカメラの性能について
リアカメラがデュアル仕様になっており、ミッドレンジで価格も安いながら2x光学ズームが使えたり、ポートレートモードが使えるのがMi A1のメリットではあります。
ざっくりいうと、光の多い明るい場面であるなら、価格を考えるとかなり頑張って撮影してくれているように感じます。
ただし、暗所撮影になるとシャオミ公式サイトに掲載されているような写真というのは少し時間かけたり場所を選ばないと難しいような気もしていて、ミッドレンジのスマートフォンであることを感じさせる結果になることも多いような。
#XiaomiMiA1 で撮影。ポートレートモード pic.twitter.com/ojfxu6cZ1Q
— TUSB (@Mochi_LOG_) October 12, 2017
Xiaomi Mi A1、ポートレートモード pic.twitter.com/XapvH7wTfV
— TUSB (@Mochi_LOG_) October 9, 2017
ポートレート Mi A1 pic.twitter.com/RDjgB6KO8I
— TUSB (@Mochi_LOG_) October 12, 2017
↑明るい場所ならポートレートモードもグッド。価格を考えるとかなり良い線いってるのではないでしょうか。暗い場面では少し厳しいような気も。
というか、人型+背景は大抵上手くいきますね。モノ+背景だとHUAWEIのデュアルカメラ機種だと上手く撮れたりするんですが、Mi A1とかMi6だと少し辛い感じはしており、ソフトウェア処理の違いでしょうか。よくわかりません。とりあえずいくつかポートレート撮影はしてみましたが、悪くないです。明るいところであれば。
#XiaomiMiA1 で撮影 pic.twitter.com/f9vCRhsViM
— TUSB (@Mochi_LOG_) October 9, 2017
#XiaomiMiA1 で撮影 pic.twitter.com/a38imUCF4G
— TUSB (@Mochi_LOG_) October 9, 2017
#XiaomiMiA1 で撮影 pic.twitter.com/DSdYkQy5rQ
— TUSB (@Mochi_LOG_) October 9, 2017
↑シューズ@室内撮影。モノクロフィルターは確かTwitterの画像の編集。服屋さんなのでそこそこ照明があり、室内でも明るい環境での撮影なのでしっかり撮れてる気がします。
— TUSB (@Mochi_LOG_) October 12, 2017
名探偵の本。室内。図書館にこんな本も置いてあるんですね。
#XiaomiMiA1 で撮影 pic.twitter.com/8LIZ3wQi9P
— TUSB (@Mochi_LOG_) October 9, 2017
↑夜間撮影。これくらいライトがあればなんとか。でも正直厳しいです。日本ってこういったカラフルな感じのビルは少ないような気がしますね。
#xiaomimia1 pic.twitter.com/xVuvzDTsz0
— TUSB (@Mochi_LOG_) October 12, 2017
昼間、晴れの時間帯。晴れていればなんとかなる!という気持ちですね。なんとかなります。Mi A1はあまりディスプレイの質が良く無い感じなのであれですが、Twitterにアップロードして他のスマホやPCでみて見ると、撮影した写真自体は意外と綺麗です。
#xiaomimia1 2x optical zoom pic.twitter.com/RqR6kSXAUr
— TUSB (@Mochi_LOG_) October 12, 2017
#xiaomimia1 2x optical zoom pic.twitter.com/n5ZbtBvBox
— TUSB (@Mochi_LOG_) October 12, 2017
↑2倍光学ズーム。正直2xズームの使い所がわかってないので、参考にならないかもですね(超初心者ですみません)。
どちらかというとLG V20, V30, G6のメイン+ワイドアングルのデュアルカメラの方が好きで、「ワイドアングル撮影+ポートレート」が可能な機種なんかの方が個人的には好みなんですよね。最近ZenFone 4を触りましたが、ZenFone 4はワイドとポートレートが使えるデュアルカメラなので良いですよね。Zen4に関しては購入してないですし画質はPCでみてないので分かりませんが…
ちなみにホーム画面や設定のUIはストックAndroidぽいですが、カメラUIに関してはMUIのやつです。あまり好きではないです。ハードウェア的にXiaomiのデュアルカメラを搭載する以上、カメラUIもXiaomi仕様になるのはなんとなく納得だったりはしますが。MIUIに慣れている人ならカメラも扱い易そうではあります。
…とりあえず、Xiaomi Mi A1のカメラに関しては思った以上に撮れそうな感じでした。今回は購入してパシャパシャ歩きながら見たものを撮影しただけなので、凝って撮影するならもう少し綺麗な写真が撮れるかもしれませんね。撮影するたびTwitterにアップロードしてみようと思います。
Xiaomi Mi A1をレビューしていて良かったところ
そのほか実機レビューをしていて良かった点、気になる点をピックアップしてみます。
バッテリー・電池持ち
3000-3080mAhバッテリーということで電池持ちだけがXiaomi Mi A1を購入する前に怖かった部分なのですが、実際使ってみると、電池持ちはなかなか良いです。
本日はWi-Fiに接続したり、Wi-Fiが繋がらないのでテザリングでPCからネットしたり、Android セキュリティパッチのアップデートをかけたり、Twitterしたり、調べ物したり、外に出てカメラ撮影試したり、と、いろんなことをしてみましたが、全然持ちますね。ゲームなんかは特にしてないので、またそういった負荷のあるアプリを長時間利用すると何か変わるのかもしれませんが。
余裕で1日持ちそうな感じです。もちろんまだ長期間試せてないのであれですが、夜にYoutube動画を観たり色々してますが、今のところ「電池持ちは良い」印象ですね。とりあえずバッテリー容量の不安はなくなりました。あとは充電時間ですが、この辺りはもう少し時間をかけて確認してみます。
日本語設定OK
Xiaomi Mi A1(香港版)は日本語設定が使えます。設定項目に関しても9割超が日本語で使えるので、言語設定さえ行えばほぼ日本語で使えると思ってよろしいかと。
日本語入力に関してはGoogle日本語キーボードさえインストールしてしまえばOKなのですが、英語や中国語、その他言語の設定の部分で使いにくさを感じていた人にとっては良い選択肢になりそうですね。
特にXiaomi端末は現状日本語ローケル入れたりショップROMで言語対応してたりと日本語設定の利用では手間と気になる部分が多すぎるので、そういう部分を全てすっ飛ばして最初からストックUIなROMかつ日本語で使いたいという方にはGoodかもしれません。
ゲームをしないならパフォーマンス部分で不満はない
スペック面でSD625ということで気になっていた部分もいくつかありますが、ゲームをしないのであれば、特にパフォーマンス部分で不満を感じることはありません。たまにアプリの起動が遅かったりと気になる点はありますが、SNSの有名どころでFacebookやTwitterがクラッシュしたり等今のところないので、問題なく使えそうな印象。
ゲームをするならOnePlus 5とかXiaomi Mi6なんかがあるので、そちらに行くのが良いかと思います。Mi A1で試したいゲームのリクエストあれば、無料でプレーできる範囲でTwitterまでどうぞ。
Xiaomi Mi A1で残念なところ
Android Oneでちょいちょい困る(ディスプレイ、設定関連)
MIUIでは無いことで、操作面で使いやすいと感じるところが多い半面、意味不明な部分も少なからずあります。
追記:Android 8.0 Oreoのアップデートで「読書灯」モードが追加されていたようで、暗所での動画視聴も現在は快適になっています。
まずはディスプレイ設定。最近は設定でブルーライトからの視力保護モード(Readモード、読書モード的な)などが多くの機種に搭載されていると思うのですが、Xiaomi Mi A1にはそういったモードが今の所存在しないようです。(見つけたらTwitterなどで拡散していただけると助かります)
↑Readモード的なアレが見つからず。
MIUIだと機種によってはReadモードも使えるはずなので、この辺りはMIUIが逆に良かったなと感じる部分も(ほんの少しだけ)あります。
またディスプレイ自体の質というかLCDのディスプレイの質も少し残念な感じがします。スクリーンは価格なりという印象。ここはXiaomi、もしくは他社フラグシップモデルと比較して敵わない部分かもしれません。
また上部バーにバッテリー%表示ができなかったので調べてみたのですが『上からスワイプで設定アイコンを長押し → システム調整ツールを有効にする→設定画面から%表示を有効にする』などちょいちょい細かいところまで気が利いていないというか、調べないといけないところもあったりして困ります。
(設定をいじらないとバーに%表示ができないなど、少し面倒なことも発見。この記事とか見ると良いかもです。このOSバージョンのAndroid One端末で全て同じ仕様なのかは不明です)
ただ、個人的にはAndroid Oneであることの方が魅力的に感じるので、この辺りは人によってはですが許容範囲かと思います。
とりあえずXiaomi Mi A1を使ってみての感想
良い点
- ミッドレンジのスペックに低価格で、大抵のことはこなせる
- 不安だった電池持ちも今のところ良好
- 意外に良かったカメラ性能
- Android OneのシンプルなUI、日本語設定もあり利用ハードルが低め
微妙な点
- ディスプレイの質が価格なりな印象。Readモードも今のところ使えない模様 →Android 8.0 Oreoのアップデートで読書灯モードが搭載され、改善
- いくつかの設定が(たどり着くまでに)分かりづらい
Android One端末である良さとSnapdragon 625+4GB RAMでそれなりのパフォーマンス、電池持ち、またフラグシップの要素をミッドレンジに持ち込んだデュアルリアカメラなどは好印象。
際立って素晴らしいと感じる箇所はないものの、最近のXiaomiスマホの持った時の質、価格など含めて、コストパフォーマンスを重視するユーザーなら3.5mmイヤホンジャックもあるしなかなか隙の無い中華スマホです。まだ1ヶ月も使ってないのでなんとも言えない部分も多いですが、”今のところ”個人的にはハードにおすすめできるミッドレンジの端末。
日本語設定が使えるということで、こういった作業が面倒な方にもおすすめですね。(購入サイト画像がMi 5Xになってますが、購入者レビューと画像を見るにAndroid One端末で間違いないと思います。気になる方はLive Chatなんかで確認してみると良いかもです)
購入:GearBest
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