シャオミAndroid Oneシリーズの新モデル「Xiaomi Mi A2」の実機レビュー。今回は使い始めのファースト・インプレッションをお届けします。
グローバル向けのAndroid OneシリーズではMi A1が初代モデルとして発売し、第2世代のモデルとしてXiaomi Mi A2とMi A2 Liteが発表されました。スナドラ625を搭載した廉価版のMi A2 Liteに対して、今回レビューするMi A2はSnapdragon 660を搭載しておりスペック的にはこちらが正統後継モデルといった位置付けかと思います。
シャオミのAndroid Oneシリーズは以前Mi A1を購入し、そのコストパフォーマンスで個人的にもおすすめのミッドレンジモデルだったのですが、スペックが向上した第2弾のXiaomi Mi A2はどんなものなのか、簡単に使ってみたところでひとまずの所感をメモしておきたいと思います。サンプル提供:GearBest
目次
Xiaomi Mi A2 実機レビュー
Xiaomi Mi A2は、シャオミのAndroid Oneシリーズ新機種。Xiaomi Mi6Xという機種が中国向けにMIUIを搭載して発売されているのですが、筐体や内部スペックはほぼ同じで、Android Oneシリーズとしてグローバル向けにシンプルなUIを搭載して発売されているモデルがXiaomi Mi A2という事かと思います。
まずは外観をチェック。今回のレビューする端末の本体カラーはブラックですが、ゴールドやレイク・ブルーもあります。
ディスプレイは5.99インチの18:9。解像度は2160×1080ドットのFHD+で、サイドベゼルが狭いので片手で十分持ち易いサイズ感です。
背面。AIサポートのデュアルカメラ、指紋認証センサーなどが搭載されています。筐体はメタル素材と思われるユニボディで、Xiaomi Mi A1やXiaomi Mi Max 2など、近年発売されているシンプルなXiaomiミッドレンジ端末とよく似ています。
Xiaomi Mi A1ではカメラが横並びだったのですが、新モデルのMi A2では縦並びのデュアルカメラになりました。真ん中にフラッシュライトが搭載されています。カメラ性能は前作と比較して大きく向上した点なので注目。
画面の4角はラウンドフォルムを採用しており、ノッチはなし。Mi A2 Liteはノッチありなので、この辺りも大きな違いになりそうです。また旧モデルとなったMi A1ではGorilla Glass 3を搭載していたのですが(Corning公式サイト情報)、今回のMi A2ではGorilla Glass 5を搭載しているので耐久性は仕様上スペックアップしていることになります。
オーディオ面ではボトムスピーカーを搭載。通話用のスピーカーは動画視聴や音楽視聴時に補助的な役割をしないので基本的にはシングルですが、同じくシングルのボトムスピーカーを搭載したSAMSUNG Galaxy Note8と比較して音量は同程度。ミッドレンジ端末としては十分楽しめる音質でもあります。3.5mmオーディオジャックは非搭載。パッケージにはUSB Type-Cポートから変換するアダプターが付属。
本体背面カメラ部分のみが出っ張っているので、平面に置くと斜めに傾きます。ただしカメラ外側のリムによって縁取りされており凹凸もあるので(またケースも付属していますし)完全な平面に置くぶんにはカメラ表面が傷つくことはないはずです。
SIMカードスロットはデュアルSIM仕様。nano SIMサイズ×2を装着可能で、どちらのスロットもLTEに対応していることを確認。キャリアにもよりますが、D0C0M0のSIMカードであれば設定変更でVoLTEは利用可能でした。microSDカードスロットが非搭載なので注意しておきたいですが、そのぶん上位モデルに128GB ROM版が存在します。
いくつかテストしてみたところ3G+4GのDSDSには対応していますが、両スロットでLTEを同時に使うことができないとXiaomi公式サイトに記載があります。
今回レビューしているブラックカラーには、ブラックのソフトクリアケースが付属します。Xiaomi Mi6の時に付属していたソフトケースと似ており、そこそこに薄型でグリップもあるので持ち易く、また本体も守ってくれるはずです。
本体サイズと持ち易さ
▼片手で使うなら個人的にはiPhone X〜6インチ(18:9)くらいがちょうど良いなと感じています。指紋認証センサーへも指が届き易い。
本体サイズ、重量も使い易さのポイントかなとは個人的に感じており、Xiaomi Mi A2は横75.4mm、厚み7.3mm、重量168gなので、実際に持ってみても、コンパクトで軽いです。最近のハイエンド機は重い機種もあって片手でホールドしていると手首が疲れる時があるので、軽さ、扱い易さというのはMi A2の強みかと思います。
MODEL | 縦 | 横 | 厚み | 重量 |
---|---|---|---|---|
Xiaomi Mi A2 | 158.7mm | 75.4mm | 7.3mm | 168g |
Xiaomi Mi A1 | 155.4mm | 75.8mm | 7.3mm | 165g |
Xiaomi Mi8 | 154.9mm | 74.8mm | 7.6mm | 175g |
Xiaomi Mi MIX 2S | 150.86mm | 74.9mm | 8.1mm | 189g |
OnePlus 6 | 155.7mm | 75.4mm | 7.75mm | 177g |
iPhone X | 143.6mm | 70.9mm | 7.7mm | 174g |
本体デザインは最近のXiaomiミッドレンジ端末ではよくみるシンプルなメタル素材のユニボディなのですが、先代のXiaomi Mi A1とよく比較してみると、より丸みがあり、綺麗な曲線を描いたデザインになりました。似ているようで違うところも少しありますね。
ディスプレイ
Xiaomi Mi A2はノッチなしのディスプレイを採用しているのが廉価版のMi A2 Liteとは大きく異なる点で、サイズは5.99インチのLCDパネル、解像度は2160×1080ドットの403ppi相当で、最近のスマホでいうFHD+です。アスペクト比は18:9、コントラスト比は1500:1。
カバーガラスには2.5DのCorning Gorilla Glass 5を採用しているそうなので、耐久性も高められているはずです(こればかりは落としてみるまで分かりません)。
4角の切り抜きは丸みを帯びており(Mi A1では丸みなし)、ハイエンドモデルのXiaomi Mi MIX 2Sと似たような綺麗な角です。Mi MIXシリーズのような3辺狭額縁設計ではないので、 Mi MIX 2Sと比較すると縦には若干長めです。
▼サイズ感は3辺ベゼルレスのXiaomi Mi MIX 2Sにメリットがあり、重量はXiaomi Mi A2の方が軽い。
ただしサイドベゼルもミッドレンジモデルのAndroidスマートフォンとしては十分狭いので、サイズ感でいうと従来の5.5インチスマートフォン(例えばMi A1)と似たようなホールド感で使えます。
5.99インチ / 18:9で解像度や表示領域はMi MIX 2/2Sと同等なのですが、Xiaomi Mi A1と比較するとコントラスト比が1000:1であったのに対し、新モデルのMi A2では1500:1と、スペック上は高くなっています。
▼Xiaomi Mi A2 VS Xiaomi Mi A1。同設定で比較した場合、下のMi A2の方がコントラストが高く感じ、またもともとのディスプレイもMi A1と比べると少し赤っぽい。色々ディスプレイ関連を確認してみると両方TIANMA製ぽいのですが、すぐ違いに気付ける程度に違いました。
両者で明るさを最大にした状態で動画視聴を比べてみると、ディスプレイ設定が同じ状態では明らかにXiaomi Mi A2の方が強調されたカラー描写・彩度になっており、スペック上のコントラスト比の違いが来るものからなのかは不明ですが、個人的には一目見てMi A2の方が良いなと感じます。またMi A1のディスプレイの方が、見ていて疲れます。
Mi A1のディスプレイはより青が強い気がしているので、そのせいもあるかもしれませんが、その点を差し引いてもディスプレイの違いは一発でわかる程度に良かったので、ここは購入ポイントの1つになるかもしれません。Mi A1と比較すると表示領域も広くなっているので、動画視聴にも良さそうです。
▼Xiaomi Mi A2(デフォルト設定) VS Xiaomi Mi MIX 2S(Increased Contrast)。Mi MIX 2Sのディスプレイと比較してもデフォルトの状態では違いをほとんど感じませんが(ただMi MIX 2Sの方が明るい)、MIX 2SはMIUIによってコントラストを上げるディスプレイ設定が可能で、こういった場面では、MIUIであることのメリットも感じます。ちなみにMi MIX 2SはJDI製のディスプレイ。
Xiaomi Mi MIX 2Sとの比較では、まずMi MIX 2Sの方が明るいディスプレイでした。スペック上はコントラスト比が同じせいか、ディスプレイ標準設定で比べてみるとカラーの違いは見つけるのが難しいです。ただしMi MIX 2Sの場合はMIUI 9でコントラストの強調設定や自動コントラスト設定があったりするので、この辺りの設定をいじれる部分はMIUIの方にメリットがある場面もいくつか。
全体的にみると、Mi A2はMi A1よりは良いディスプレイかと思いますし、Mi MIX 2Sの方が明るいですが、それ以外の違いというのはあまり感じません。Mi8/Mi 8 SEがAMOLEDスクリーンを搭載していたりするのでこの辺りと比較するとまた大きく異なってくるはずですが、視野角も十分広いですし、この価格のミッドレンジスマホのLCDディスプレイとしては全く不満なしです。
▼ディスプレイ・メーカーは、LCM InformationをみてみるとTIANMA(天马/天馬)製のようです。※ディスプレイに関してはMi A1の時にいくつか製造メーカーがあったので、今回のMi A2も販売モデルや国、ロットなどで異なる製造元のディスプレイを搭載した機種が存在するかもしれません。
Android One / UI
Android Oneシリーズなので、MIUIではない「シンプルなAndroid体験」というのもMi A2の魅力ですが、基本的にはMi A1とほとんど同じです。標準ランチャーもシンプルで使いやすく、目に見える余計なアプリも入っていません(入っているものといえばフィードバック、ファイルマネージャー、Mi Dropアプリの3つくらいです)。グローバル向けに発売されているモデルなので、Google Playストアも当然導入済みです。
セキュリティパッチのアップデート・更新が一定期間来るのも良いところで、レビュー中の時点ですでに2018年8月のパッチが来ています。Android Oneだからこそ「長く使いたい」と思えるメリットで、例えば「ハイエンド機をメインに利用している方のコスパに優れたサブ機」として長く使う目線でも優秀なのは良い点です。
OSバージョンに関しては出荷状態でAndroid 8.1 Oreoですが、Xiaomi Mi A1が発売されてから最低2年のOSアップグレードが保証されていることを考えると、Mi A2に関してもそこそこの確率でAndroid 9 Pieのメジャーアップデートは来るものと予想されます(記事作成時点で具体的な公式発表があるわけではないので、あくまで予想です)。
設定画面を確認してみると、これもMi A1とほぼ同じです。MIUIやその他ROMに搭載されているようなディスプレイのコントラスト・カラー調整はMi A1もMi A2もありませんが、先述のようにMi A1と比較すると目が疲れにくく感じますし、読書モード(所謂ブルーライトカットモード)もあるので、そこまで大きな問題には感じません。
独自の設定といえば「Miサービス」の使用状況共有設定くらいで、言ってしまえばほとんどAOSPで、MIUIのようなカスタマイズがなく、操作は迷うことなく使い易いはずです。
逆をいえばMIUIにしかない設定項目はいくつかあったりするので、その部分はデメリットになるかもしれません。もちろん、Android Oneであることの操作性 VS MIUIの独自性を天秤にかけるなら、個人的にはほとんどの場合でAndroid Oneであることのシンプルさ・良さをおすすめすると思います。
ベンチマーク / ゲーミング性能
これからもう少し時間をかけて見ていきたいところですが、とりあえずのベンチマークスコアと、ゲームプレイの印象についても書いてみます。Xiaomi Mi A2はSnapdragon 660を搭載していることを考えればかなり安い価格設定なのですが、Mi A1と比較してもかなり快適に使えるようになっていました。(SDM660、4GB RAM、64GB ROMモデル)
まずはAnTuTuベンチマーク。Ver 7.1.0での結果ですが、13万点を超える総合スコアでした。CPUスコアが5万8000程度、GPUスコアが3万近くで落ち着いており、連続で数回ベンチマークを回してみても極端にスコアが落ちる挙動は今のところありません。
AnTuTuベンチマークアプリでCPUの温度を見ても、発熱が気になるといった部分は今ところ発生していません。こればかりはもう少し使ってみないことにはなんとも言えない部分が多いのですが、現状の挙動は好印象。Geekbench 4のスコアもCPUでシングルコアが1643、マルチコアで4792、COMPUTEテストでレンダースクリプトが5562という結果に。スコアこそ前後するものの、だいたいこのくらいです。
ゲーミング性能についても、初代のXiaomi Mi A1から比較すると随分快適になりました。スナドラ625→Snapdragon 660へのステップアップなので基本性能が向上しているのは当然かと思いますが、実使用での感触も確かな性能向上を感じるレベルに良いです。
例えば個人的にプレイしているMARVEL Future Fightですが、Xiaomi Mi A1では設定でグラフィックがHIGH、パフォーマンスがHIGHなど(つまり最高画質の設定)でプレイすると流石にフレーム落ちが目に見えるのですが、Snapdragon 660を搭載したXiaomi Mi A2では、最高のグラフィックス設定でも普通にプレイ可能です。
もちろんSnapdragon 835を搭載したXiaomi Mi MIX 2やOnePlus 5Tなどと比較すると若干遅れを感じることが多かったりはするのですが、以前Mi MIX 2Sでも気になった部分のようにアプリによってはSoCがハイエンドであれば良いというわけでもない気がしているので(追記:Mi MIX 2Sの挙動は直ったようです)、そういった部分も含めると、Xiaomi Mi A2のゲーミング性能はかなり快適です。このゲームにだけ関して言えば、OP5Tに近いレベルでスムーズに動いています。
次にPUBG Mobileですが、この端末で可能な最高画質の設定(クウォリティ:HD、フレーム設定:高、アンチエイリアス:有効、グラフィックスの自動調整:無効)でプレイしてみましたが、こちらも快適でした。プレイ時間が長くなる場合は発熱もそれなりにあるのですが、許容範囲です(PUBG Mobileではどの端末でプレイしてもそこそこ発熱があるので)。
ゲームプレイの操作感に関して言えば、ランドスケープ状態で両手で持ったときに左右のベゼルがほぼ対称になるのでMi MIXシリーズの3辺狭額縁のようなデメリットはないですし、アスペクト比が18:9で以前より表示領域は広く、かつノッチもないのでゲームプレイのし易さという点でもなかなか優秀です。
Snapdragon 660を搭載しているということもありますが、Android Oneであったり、おそらくソフトウェア・ハードウェアの両面できっちり最適化されているんだと思います。SDM660/MSM8976 Plusはいくつか搭載機種は試した経験があり「快適だけどやっぱり600シリーズ」みたいな印象も以前はあったのですが、今回のXiaomi Mi A2に関してはゲーミング関連の性能も期待して良さそうです。
AIカメラ
もう一つ大きく向上した点がカメラ性能。Mi A1もミッドレンジモデルとしてはかなり良いカメラでしたが、Mi A2では数段パワーアップしており、単純に写真をみたときのシャープネス・解像感であったり、色描写はXiaomi Mi A2の方が鮮やかです。
※画像はブログ用に大幅リサイズ・圧縮しているので、InstagramやTwitterにて不定期アップロードしている写真の方が分かりやすいかもしれません。
背面カメラは20MP(SONY IMX376, F/1.75)+12MP(SONY IMX486, F/1.75)のAIカメラなのですが、まず面白いのがAIカメラと言いながら、Xiaomi Mi MIX 2SのようにカメラアプリのUI上にAIモードの切り替えがないところ。端末が届く前は設定でMi MIX 2Sのように切り替えができると思っていたので、意外でした。
AIモードのON/OFFがないので内部的にどういった処理をしているのか違いは分かりにくい部分はありますが、200ドル台のスマートフォンとしてはかなり良いです。Xiaomi Mi A1比較しても、随分と良くなりました。
Mi A1と比べてみると、まずフォーカス速度が向上しています。またMi A1に関してはオートHDRモードがなかったりするのも少し気になっていたところですが、Mi A2ではすでにHDRオートに対応済み。
またHDRモードONで撮影後にギャラリーから写真を確認できる速度が早くなっていたり、単純に連写で撮影できる速度というのも向上しているので、処理性能の向上がみてとれます(Mi A1のカメラUIはまだ少し前のMIUIぽいものなのでソフトウェアの面でMi A2のカメラの方が最適化されているという可能性もありますが、単純にMi A2の方が素早く動作します)。
またAIモードのON/OFFが搭載されたXiaomi Mi MIX 2Sほど、カラーが誇張されるようなことが少なく、必要以上に彩度を引き上げている感じもないので、色が潰れることが少なかったです。写真によってはMi MIX 2Sよりも良いんじゃないかと思えるものもいくつかあります。
ローライト環境での撮影は、Mi A1よりは明らかに良く、Mi MIX 2Sと比較すると少し劣るかなという印象。Mi MIX 2Sに関してはAIモードONでの自動シーン検出+カラー補正が強力で、現実に近い見た目に仕上がるかというのはまた別問題として、見栄えが良いです。ただ細かいところの解像感でいうとMi A2とそんなに差はない気がしているので、これからもう少し写真をとって比較してみたいところです。
▼Mi A1は暗所だとノイズが多い。Mi A2になると網目のシャープネスも保っており優秀で、Mi MIX 2SになるとAIモード補正のおかげか、明るさやカラーが一段上。
- Mi A1
- Mi A2
- Mi MIX 2S
まだ使い始めた段階ですし撮りためてから改めてカメラのレビューは公開したいと思いますが、Xiaomi Mi A1よりは格段に良くなっていますし、機種によってはハイエンド機とも戦えそうな気がしています。最近国内で発売されているSIMフリーミッドレンジ機も触る機会もあったのですが、この辺りと比較するとXiaomi Mi A2の方が良いですね。スマホカメラのメイン機として利用するのも全然ありだと思います。
追記:Xiaomi Mi A2で写真が少しずつたまってきたので、カメラレビューを公開しました。
デュアルnanoSIM / モバイルネットワーク / 対応バンド / VoLTE / DSDS
ネットワーク接続と通話について。まずはnano SIMを利用してのモバイルネットワークですが、D0C0M0回線ではLTE、3G共に接続可能でした。Preferred network typeを3Gにしても試してみたのですが(なかなかの田舎ですが)インターネットは利用できています。
▼ネットワークはNTT D0C0M0でLTE接続が可能。3GもHが表示されて、ブラウザーアプリなどを試してみましたが、どちらも利用可能でした。
通話になると表示がHに落ちたので、どうやらデフォルト設定とspm0de.ne.jpのAPNではVoLTEは接続できないようです。これもまた状況によって異なる可能性はありますが、携帯電話情報からネットワーク種別を制限したりと色々試してみたものの、通話に関しては3Gのみ。(デュアルSIMですが、どちらのスロットでも通話は3Gに落ちました)αu回線/S0ftBank回線は試せていません。
各国のウェブサイトを見るとVoLTEをサポートしているモデル(例えば香港のXiaomi公式サイトではVoLTEサポートと書いてある)もあるにはあるようなので、モデルによってはVoLTE自体には対応している可能性があります(が、つまるところ通信キャリア次第です)。とりあえず手元にある端末はモデル番号がM1804D2SGで、デフォルト設定ではD0C0M0のVoLTEは使えませんでした。
▼通話になるとH(3G)に落ちたので、デフォルト設定とspm0de.ne.jpのAPNではVoLTEが使えない模様。ただ通話自体はできますし、D0C0M0の3Gエリアも普通に広いので、ほとんどの場合で問題ないと思います。
追記:*#*#86583#*#*にダイアルしてVoLTE設定項目を有効化し「Enhanced 4G LTE Mode」をONにした状態で試してみたところ、電波の部分にHDの表示がされており、この状態で通話してみると、通話中もLTE状態でした。つまりVoLTEになっていると思うのですが、設定変更をすれば使えたのでお伝えしておきます。(あくまでD0C0M0回線での話です)
▼VoLTE設定を手動で有効化してみると、通話中もLTEでの接続を確認。設定を少し変更してあげると、VoLTEは使えます(もちろん利用キャリア次第なところはあります)。
デュアルSIMの対応ですが、4G+3Gの同時待受はOK。Xiaomi公式サイトには「When using two SIM cards, one will support 4G while the other will not.」と記載があるのでそもそもVoLTEの同時待受(DSDV)はできませんが、DSDSは可能です。
D0C0M0のnano SIMカード2枚を挿した状態でどちらも通話着信・応答ができたので、D系のSIMカードであれば日本国内でも扱い易いはずです(技適はないので、日本国内での利用を推奨するものではありません)。
▼規制ラベルも一応掲載。
電池持ち / 充電時間
Xiaomi Mi A2公式スペック上5V2Aの充電に対応しているのですが、だいたい1時間半くらいで満充電が可能でした。バッテリー容量自体が3,010mAh(Typ)のせいか、充電時間に関しても困ることはあまりなさそうです。
▼充電時間は付属パッケージのACアダプターで約1時間半(一応別のQC3.0対応Xiaomi純正ACアダプターでも試してみたのですがほとんど同じでした)。電池持ちは写真や動画撮影、ゲームプレイをするとそれなりに消費していきますが、待機中の電力消費は少ないです。
今回は外出して終日利用してみましたが、カメラやゲーム、マップをガンガン試した時間帯はそれなりにバッテリーを消費していきます。ただグラフをみてわかる通り待機中の消費電力は少なく優秀なので、平日仕事中にもゲームをしたりディスプレイを常時ONにしたりしない限りは、終日の使用に耐えれる電池持ちと言えるかもしれません。
個人的な印象でいうと、おそらくHUAWEI Mate 10 ProやXiaomi Mi MIX 2の方が使っていた時の電池持ちが良かった気がするので(バッテリー容量もあると思いますが)、特別Xiaomi Mi A2が優れているというわけでもなさそうです。今ところ「最近のスマホっぽい」電池持ちで、他のミッドレンジ端末と比較すれば平均か少し良いくらいな感覚です。
メイン機にしてみようかと
Xiaomi Mi A2を実際に使ってみると「カメラもゲームもハイエンド機っぽい感じで使えるのに、価格設定が異様に安いな」というのが第一印象でした。筐体デザインこそMi A1と似ていますが内部性能は全く別物で、Snapdragon 660+4GB RAMのスペックも思った以上に快適ですし、カメラも今のところ暗所撮影以外はMi MIX 2Sに迫る良さです。
Mi A1で気になっていた「使い易いけどそれなりの性能」的な部分はもうMi A2では感じられませんし、Android OneシリーズでUIのシンプルさがありセキュリティパッチも来るので、性能面でも使い易さの面でも優秀ですね。なんというか、今までハイエンド機を利用していた方もMi A2をメイン機として利用する姿が想像できるレベルです。
ミッドレンジらしさの残る価格相応の部分といえば筐体がシンプルな金属ユニボディであるとか、Qiワイヤレス充電に対応していないとか、防水防塵に対応していないとか、そのくらいです。価格がすでに300ドル以下で販売されていることを考えれば目をつむれる部分ですし、なによりUIがシンプルで使い易いので、ハイエンド機にあってMi A2にないものは気持ち的に相殺されます。
個人的にはAndroidスマホのメイン機にしてみようかなと考えています。もちろん中〜長期間利用してみないと分からない部分もたくさんありますが、現時点でXiaomi Mi A2は激しくおすすめできそうな機種です。microSDカードスロットは非搭載なので、購入する際はメモリ容量をしっかりチェックしておくことをおすすめします。
Xiaomi Mi A2 4+32
Xiaomi Mi A2 4+64
Xiaomi Mi A2 6+128