Xiaomi Mi6のデザインを第一回目はチェックしましたが、今回は内部スペック・基本仕様のチェックとAntutu BenchmarkやGeekbenchなどベンチマークスコアのレビューをしてみたいと思います。6GB RAMにSnapdragon 835というハイスペックな構成なので、スコア関連にも注目。(端末提供:GearBest.com)
目次
Xiaomi Mi6の内部スペック・基本仕様をチェック
Xiaomi Mi6のスペックをチェックしていきます。まずは中国版サイトの仕様を確認。
MODEL | Xiaomi Mi6 |
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OS | Android N / MIUI |
プロセッサー | Snapdragon 835 最大2.45GH オクタコアCPU Adreno 540 GPU |
ディスプレイ | 5.15インチ 1920×1080 FHD 428ppi 600nit コントラスト比1500:1 94.4% NTSC広色域 |
RAM | 6GB LPDDR4x 1866MHzデュアルチャネル |
ROM | 64GB or 128GB UFS |
本体サイズ | 145.17 mm 70.49 mm 7.45 mm 亮黑、亮蓝、亮白版168 g 陶瓷尊享版182 g |
バッテリー | 3350mAh(typ) / 3250mAh(min) |
リア( デュアル)カメラ | (広角レンズ) 12MP 1.25μm 焦点距離27mm 4軸光学手ブレ補正 F1.8 デュアルLEDフラッシュ (望遠レンズ) 12MP 1.0 μm 焦点距離27mm ポートレートレンズ F2.6 (サポート) PDAF 暗所撮影 HDR、パノラマ、バースト 顔認識 (動画) 4K 30fps 1080p 30fps 720p 30fps 120fps (720pスローモーション) |
フロントカメラ | 8MP 第三世代リアルタイムビューティーサポート 1080p動画 カウントダウン撮影など |
ネットワーク | 3×CA対応 FDD-LTE (频段 B1,B3,B5,B7,B8) TD-LTE (频段 B38,B39,B40,B41) TD-SCDMA (频段 B34,B39) WCDMA (频段 B1,B2,B5,B8) GSM (频段 B2,B3,B5,B8) CDMA1X/EVDO (频段 BC0) |
SIMサイズ | nano + nano SIM (デュアルSIM) |
Wi-Fi | 802.11a/b/g/n/ac |
bluetooth | 5.0, HID |
NFC | 対応 |
位置情報 | GPS、AGPS、GLONASS、BeiDou |
センサー | 加速度、ホール、電子コンパス 気圧計、ジャイロ、光 |
その他 | 赤外線ポート 指紋認証センサー(无孔式) USB Type-Cポート(オーディオ出力) |
参照 | http://www.mi.com/mi6/specs/ |
OS Android 7.1.1 / MIUI 8 (8.2.0.2 NCAMIEC)
OSバージョンはAndroid 7.1.1 Nougat、MIUI 8です。今回GearBestから届いたモデルのMIUIバージョンは「MIUI Global 8.2 | Stable」「8.2.0.2 (NCAMIEC)」となっているので、中国版(公式は現時点で中国版ROMしかないので)Mi6にショップROM導入はほぼ確定。
挙動が安定しない部分もあるので、いずれは中国版 Official Stable ROMなどに切り替える可能性もありますが、今回のレビューではとりあえず届いたそのままの状態で内部を確認していきます。(ちなみにショップROMですが、初期設定で日本語がありません)。ショップROMのせいかは不明ですが、アプリクラッシュや再起動が稀に発生しますね。
5.15インチのFHDディスプレイ
ディスプレイは5.15インチのディスプレイですが、ディスプレイメーカーなどはまだ特定できず。アプリテストでは10点マルチタッチは可能でした。
SoC・Snapdragon 835・MSM8998
Xiaomi Mi6に採用されているプロセッサーは、QualcommのSnapdragon 835(MSM8998)です。CPU-Zで内部を確認してみます。Kryo 280 CPUの8コア、Adreno 540 GPU。
メインメモリ・RAM
メインメモリは6GB RAM。Androidスマホでも容量が多い部類に入るかと思います。
ROMと実際のストレージ空き容量
今回の届いたのは128GB ROMモデルですが、実際の内部ストレージ空き容量を見ると115GB以上あります。microSDカードスロットを搭載していないので、必要であれば64GBではなく128GB モデルを購入することも検討しておくと良いかと思います。
ちなみにHUAWEI関連でストレージ問題があったので一応調べてみましたが、今回レビューしているMi6の128GBモデルは「東芝:THGAF4T0N8LBAIRB」のようで、おそらくスペック通りUFS 2.1で間違いないかと思います。
Wi-Fi・モバイルデータ通信
2.4GHzだけでなく、5GHz帯のWi-Fi電波も問題なく掴んでいるようで、自宅。が、時々通信が途切れたりと少し不安点な部分があり、やはりショップROMなのかなと思うところも。
モバイルデータ通信は現在計測の地域が該当LTE非対応なので申し訳ないのですが、HSPA+で接続の場合はこのくらい速度が出ています。普段の利用にはHSPA+、3Gでも問題ないかなという気もしますが、LTEが掴める地域であればもう少し高速にはなるかと。
(上4つがモバイルデータ通信(SIM1, 2)、下3つが5GHz帯でのWi-Fi接続。通信速度自体は今テストしている環境を考えるとWi-Fiが稀に途切れる部分以外は問題なさそうな感じです)
センサー系
センサー系もアプリで簡単にチェックしてみました。
- 加速度・ジャイロセンサー ICM206690
- 磁気センサー AK09916C
- 近接センサー TMD2620
- 圧力センサー BMP285
- 重力センサー
- 回転軌道センサー
- 傾きセンサー
- 照度センサー BH1745 ALS
Xiaomi Mi6のベンチマークスコアをチェック
ベンチマーク関連のスコアもレビューしてみます。スコアは多くなってしまうので一つのみ掲載していますが、何回か計測しても同じような点数になりました。
AnTuTu Benchmark
Snapdragon 820、821などを搭載した機種も今まで利用したことがありますが、Xiaomi Mi6のSnapdragon 835(Kryo 8コアCPU & Adreno 540 GPU)、6GB RAMですが、描写の滑らかさが今までみたことないレベルで動いていました。スコアは以下の通り。
- AnTuTuバージョン 6.2.7
- 総合スコア:17万8164
- 3D / 71581
- UX / 56518
- CPU / 38357
- RAM / 11708
ランキング表示ではiPhone 7の上、iPhone 7 Plusの下になっていました。搭載されているSoC、RAM容量などからこういったスコアになるのは当然といえば当然かも知れませんが、現状発売されているAndroidスマートフォンの中でも基本性能は最上位クラスであると言えそうです。
※発表会では18万越えのスコアが発表されていましたが、そのスコアに近いといえば近いです。
Geekbench 4
Mi6 × Geekbench 4のスコアは以下の通り。やはりQualcommの最上位SoC搭載ということで、こちらもぶっちぎりの点数です。
- CPU シングルコア:1929 マルチコア:6732
- グラフィックス :8001(レンダースクリプト)
3DMark
- Sling Shot Extreme : 3539
- Ice Storm Unlimited : 40378
3DMarkでもベンチマークスコアをチェックしてみました。記事作成時点ではSSEでNVIDIA Shield Android TVが3971、次点でSamsung Galaxy S8+(MSM8998)で3400前後、AppleのiPad Proが3301なので、Xiaomi Mi6の3500越えは結構なハイスコアと言えるかと思います。Ice Storm Unlimitedでは、iPhone 7やiPhone 7 Plusより上のスコアとなっています。…ベンチマークテスト上は、現状のAndroid機種と比較するとどれも超ハイスコアですね。
PCMark for Android
- Work 2.0 Performance : 6614
一応Work 2.0も試してみます。6614で、ランキングではトップ3に入るスコア。
Mi 6のスペック・ベンチマークスコアは文句なしでハイエンド
現在もMi6を試していますが、少し気になるのはアプリのクラッシュ、Wi-Fiの途切れなどが稀に発生する部分でしょうか。この辺りは他のアプリを継続して利用してみないと少し判断し辛いような気もします。
MIUI 8以降は通知センサー/クイック設定なども改善されておりショップROMのまま使っても問題ないかなという気持ちもありますが、アプリのクラッシュなどが頻繁に続くようなら公式のChina Stable ROMなり、eu ROMを探すなり、余裕があればこの辺りも一通り機種をチェックした後に行ってみたいところ。
Xiaomi Mi6の性能やベンチマークスコアをレビューしてみましたが、AnTuTu Benchmark、Geekbench 4、3DMarkなど、ベンチマークスコアだけに限って言えば文句なしでハイエンドモデルのAndroidスマートフォンと言えます。やはりSnapdrgaon 835+6GB RAMという部分は、以前の機種と比較して性能はグッと向上しているのでしょうね。とりあえず内部は高性能であることに間違いありません。
次のレビュー:充電時間の計測