中国シャオミが、8周年記念モデルとなるフラグシップ・スマートフォン「Xiaomi Mi8」を発表。Snapdragon 845、最大6GB RAM+256GB ROMもしくは8GB RAM+128GB ROMを搭載したハイエンドモデルとなっており、ディスプレイにはサムスンのAMOLEDパネルを搭載、ノッチありのFHD+(2248×1080ドット)を採用していています。
DxO Mark(Mobile)では総合99、Photoで105、Videoで88の点数を獲得しておりカメラ性能にも注目の機種ですが、価格は最小構成の6GB+64GBモデルで2699元から(日本円:約4万5,900円)となっています。
目次
【Xiaomi Mi8】シャオミの8周年記念モデル
「Xiaomi Mi8」は、中国Xiaomiが2018年5月31日に発表したAndroid OSベースのスマートフォン。8周年記念に登場する同社のフラグシップモデルで、ハイエンドな仕様ながら価格抑えた新機種となっています。
(ブラック)
(ブルー)
(ホワイト)
(ゴールド)
通常モデルのカラーは「ブラック/ブルー/ホワイト/ゴールド」の4色展開。
Xiaomi Mi8 透明探索版(Explorer Edition)
異なるスペックでIn-Displayの指紋認証機能、通常モデルとは異なる3Dスキャンの顔認証機能、スケルトンデザインを採用したプレミアム版「小米8 透明探索版(Xiaomi Mi8 Explorer Edition)」も登場します。こちらは7月リリース予定。
(小米8 透明探索版)
名称など:今までの最新モデルはXiaomi Mi6だったのですが、今回は8周年記念ということもあって7を飛ばして8シリーズが登場しています。
Xiaomi Mi8のスペック・性能
MODEL | Xiaomi Mi8(小米8) Xiaomi Mi8 Explorer Edition(小米8 透明探索版) |
---|---|
カラー | ブルー、ゴールド、ホワイト、ブラック スケルトン(透明探索版) |
OS | Androidベース MIUI 9(MIUI 10にOTA可能予定) |
ディスプレイ | 6.21インチ SAMSUNG AMOLEDディスプレイ 2248 x 1080ドット FHD+, 402ppi アスペクト比:18.7:9 コントラスト比:60000:1 DCI-P3 600nit (HBM),430nit (typ) HDRサポート |
SoC | Qualcomm Snapdragon 845 CPU:8コアCPU 最大2.8GHz GPU:Adreno 630 最大710MHz |
メモリ | (通常版) 6GB RAM LPDDR4x 64GB/128GB/256GB ROM UFS (透明探索版) 8GB RAM LPDDR4x 128GB ROM UFS |
リアカメラ | 12MP広角レンズ, 4軸光学手ぶれ補正, f/1.8 12MP望遠レンズ, ポートレイトレンズ, f/2.4 AI機能 |
フロントカメラ | 20MP AI機能 |
動画撮影 | 4K動画 @ 30 fps 1080p動画 @ 30 fps 720p動画 @ 30 fps (スローモーション動画) 720p @ 240fps 1080p @ 240fps (高フレームレート撮影) 1080p @ 120fps |
Face Unlock 顔認証 | (通常版)赤外線顔認識 (透明探索版)3Dスキャン顔認識 |
バッテリー | (通常版)3400mAh (typ)/ 3300mAh (min) (透明探索版)3000mAh (typ)/ 2900mAh (min) QC4.0+ 急速充電サポート(スマホ本体) USB Type-Cポート |
SIMカードスロット | nanoSIM+nanoSIM DSDV(Dual SIM Dual VoLTE)対応 |
対応バンド | GSM B2 / B3 / B5 / B8 CDMA 1X/EVDO BC0 WCDMA B1 / B2 / B4 / B5 / B8 TD-SCDMA B34 / B39 TD-LTE B34 / B38 / B39 / B40 / B41 (120MHz) FDD-LTE B1 / B2 / B3 / B4 / B5 / B7 / B8 / B12 / B17 / B20 LTE B41 4天线技术,可支持 4×4 MIMO |
Wi-Fi | 802.11a/b/g/n/ac 2.4GHz&5GHz Wi-Fi Direct、Wi-Fi Display Wi-Fi 2×2 MIMO、MU-MIMO |
Bluetooth | Ver 5.0 ACC/aptX/aptX-HDサポート |
本体サイズ | (通常版) 154.9mm×74.8mm×7.6mm 175g (透明探索版) 154.9mm×74.8mm×7.6mm 177g |
位置情報 | GPS:L1+L5 Galileo:E1+E5a QZSS:L1+L5 GLONASS:L1 Beidou:B1 |
センサー | 距離センサー、ジャイロスコープ、加速度センサー 電子コンパス、振動モーター、気圧計 ホールセンサー、環境光センサー |
メディア再生 | MP4, M4V, MKV, XVID, WAV, AAC, MP3, AMR, FLAC, APE H.265/HEVC(Main profile), H.264(Baseline/Main/High profile) MPEG4(Simple profile/ASP) PCM、AAC/AAC+/eAAC+、MP3、AMR – NB and WB、FLAC、APE、WAVオーディオフォーマット HDR10 ハイダイナミックレンジ |
同梱品 | スマートフォン本体 専用ケース 充電用ACアダプター USBケーブル Type-C to 3.5mm 変換アダプター SIMピン 保証書 簡易説明書 |
参照 | https://www.mi.com/mi8/specs/ |
SAMSUNG製 6.21インチAMOLEDディスプレイ
Xiaomi Mi8は、シャオミとしては久しぶりのAMOLEDディスプレイを採用した機種です。6.21インチ、アスペクト比は18.7:9を採用しており、ノッチあり、画面占有率は86.68%。
サムスン製のAMOLEDパネルとなっており、AMOLEDパネルの採用によって60000:1の高コントラスト比を実現。DPI-P3をカバーし、解像度は2248×1080ドットとなっています。スペック上は600nit。
筐体も美しい弧を描くように角を設計。また背面から金属パーツのサイドフレームにかけても丸みのあるデザインで、最近Xiaomiがこだわっているシンプルながらも細かいところの設計というのは今回のXiaomi Mi8もアピールポイントの1つとなっているようです。
— TUSB (@Mochi_LOG_) May 31, 2018
Snapdragon 845、最大8GB RAMのハイエンド仕様
Xiaomi Mi8はプロセッサーにQualcomm「Snapdragon 845」を搭載。同機種発表時点ではAndroidスマートフォン向けに搭載されるSoCでは最上位のモデルとなっており、Kryo 385コアを採用した8コアCPU(最大2.8GHz)、GPUにはAdreno 630を内蔵しています。
メモリ容量はいくつかモデルが登場し、無印Xiaomi Mi8が6GB RAMでストレージが3種類、Xiaomi Mi8 透明探索版(Explorer Edition)は8GB RAM + 128GB ROMモデルのみとなっています。
(モデルとメモリ容量)
- Xiaomi Mi8 6GB RAM + 64GB ROM
- Xiaomi Mi8 6GB RAM + 128GB ROM
- Xiaomi Mi8 6GB RAM + 256GB ROM
- Xiaomi Mi8 8GB RAM + 128GB ROM (Explorer Edition)
AnTuTuベンチマークスコアは30万点越え
ベンチマークアプリのAnTuTuベンチマークのスコアでは、30万点超えのスコアがでたことが発表会でアピールされました。Snapdragon 845を搭載した機種といえばベンチマークスコアでもかなりの高得点を記録しているものが多いですが、多分30万越えの機種として発表されたのはXiaomi Mi8が初めてのような気がします。
基本仕様を見る限りはAndroidスマートフォンとしてはもっとも性能の高いハイエンドモデルの1つなので、ゲーミング性能などにも期待したいところです。
DxOMark Mobileで高得点のカメラ性能 + AI
Xiaomi Mi8はリアカメラに12MP(広角)+12MP(望遠)のデュアルレンズを搭載しています。センサーにはSONY IMX 363を採用し、前者は4軸の光学手ぶれ補正に対応するとしています。
XIaomi Mi MIX 2SではAI関連の機能が紹介されましたが、今回のXiaomi Mi8もAIカメラとして賢くシーン・被写体認識の機能に対応しています。またスタジオ証明風の照明効果を与えたり、逆光環境でも綺麗に写真撮影ができるようです。
AI認識機能は、発売時点では25種類のシーン検出と、206のラベルに対応するそうです。
セルフィーカメラは20MP。”微整形”ビューティーモードでAIサポートのカメラが3Dモデリングを実行し、より洗練された美顔補正を行う、といった感じでしょうか。ソフトウェアから色々な部分が調整できるようになっているそうで、これも使いたい方には面白そうです。
発表直後にカメラ評価のDxOMark Mobile(スマホ部門)のスコアも公開されており、総合得点が99、動画が88、写真が105と高評価を得ています。
参照:DxOMark
総合点数でいうとDxOMark Mobileの上位5にランクインしているので、ハイエンドのスマートフォンの中でもDxOMarkのテスト上は高評価ということになります。
顔認証(Face Unlock)機能
Xiaomi Mi8は顔認証機能を搭載しています。発表会では真っ暗な場所でも赤外線カメラによって認証、アンロックができることがアピールされていました。
(シャオミが語るには)Xiaomi Mi 8 Explorer EditionはAndroid端末としては初めての3DスキャンでのFace ID機能を搭載しています。33,000点を投射して認証するそうで、安全性をアピール。
“米萌”という、アニ文字的な機能も。
In-Displayの指紋認証センサー(Explorer Editionのみ)
通常版は背面に指紋スキャナーが搭載されているのですが、透明探索版(Explorer Edition)はディスプレイ上での指紋認証を採用しています。AMOLEDパネルを採用していたり対応センサーが出てきたりと色々理由はありそうですが、ここも通常モデルと異なる点。
とはいっても、やはり目を引くのは背面のスケルトンデザインかと思います。実機画像も拾ってきましたが、最近はHTCなんかもトランスルーセントのデザインを採用した機種をリリースしていますし、流行っているのかもしれません。
デュアルバンドGPS
位置情報関連でL1とL5のデュアル帯域を利用したGPS測位を、スマートフォンでは世界で初めてサポート。これによって従来のような高層ビルによる妨害を避けたり、シグナルの遅延を減らしたり、より正確なナビゲーションが可能になるとしています。
発表会では車を走らせてどれだけ正確に測位、位置情報が分かるかのデモ動画も公開されていました。
Xiaomi Mi8の発売日・価格
通常版のXiaomi Mi8は2018年6月5日より中国で販売開始予定で、Mi8 Explorer Editionに関しては2018年7月ごろの販売開始を予定しています(廉価モデルのXiaomi Mi8 SEは6月8日発売)。
価格ですが、こんな感じに。
- 6GB+64GB:2699元(約4万5,900円)
- 6GB+128GB:2999元(約5万1,000円)
- 6GB+256GB:3299元(約5万6,100円)
- (Explorer版)8GB+128GB:3699元(約6万3,000円)
Snapdragon 845や多くの機能を搭載しながら最小構成で5万円以下、Explorer版でも6万5,000円以下と、今回も高性能なフラグシップ・モデルながら価格はかなり安く抑えられています(Mi8 SEに関してもSDM710搭載で3万円台とかなり安いです)。