現地時間の2019年2月20日・中国シャオミは、Miシリーズの旗艦モデルスマートフォン「Xiaomi Mi9」を正式発表。Snapdragon 845を搭載したハイエンド機種で、通常カラーは3色、今回も背面スケルトンの透明尊享版が別途用意。
価格は6GB RAM+128GB ROM版が2,999元(日本円で約4万9,500円)、8GB RAM+128GB ROM版が3,299元(日本円で約5万4,400円)、中国現地での発売日は2月26日を予定しています。
目次
- Xiaomi Mi9、2019年のMiシリーズ旗艦モデル
- デザイン・カラー
- Xiaomi Mi9 スペック(中国版)
- ディスプレイ:6.39インチ SAMSUNG AMOLED
- 第5世代のUD光学指紋認証スキャナー
- MIUI 10
- Dark Mode(ダークモード)
- AOD(Always-on Display)
- Mi Turbo、Game Turbo
- プロセッサー:Snapdragon 855、最大12GB RAM
- バッテリー:3,300mAh、20Wワイヤレス充電対応
- AIトリプルカメラ:48MP(SONY IMX586)+12MP+16MP
- Xiao AIボイスアシスタント・独立ボタンも
- 対応バンド(中国版)、Bluetooth、Wi-Fi
- Xiaomi Mi9の価格・発売日
Xiaomi Mi9、2019年のMiシリーズ旗艦モデル
Xiaomi Mi9は、2019年2月20日に正式発表された中国シャオミのスマートフォン。Mi8に続く新モデルで、新デザイン・強化されたスペックが特徴です。
デザイン・カラー
本体カラーは通常版が3色、また大容量12GB RAM + 256GB ROMの「透明尊享版」も登場します。今回の透明尊享版は映画「Alita: Battle Angel(アリータ・バトルエンジェル)」とタイアップ・コラボレーションがあります。
通常版にはコーティングが施されており、ブルー・パープルはベースカラーを基本にしつつも、角度で虹色やメタルの質感が見える新デザインに。今回のXiaomi Mi9はワイヤレス充電に対応しながら、公式スペック上は厚み7.61mmと薄型設計であることも特徴としています。
(通常版)
- 深空灰(ブラック)
- 全息幻彩蓝(ブルー)
- 全息幻彩紫(パープル)
深空灰
全息幻彩蓝
全息幻彩紫
透明尊享版
Xiaomi Mi9 スペック(中国版)
Xiaomi Mi9のスペックは以下の通り。中国版の公式サイトを参照しています。
MODEL | Xiaomi Mi9(小米9) |
---|---|
カラー | 深空灰(ブラック) 全息幻彩蓝(ブルー) 全息幻彩紫(パープル) 透明尊享版(スケルトン) |
本体サイズ | 157.5mm×74.67mm×7.61mm |
重量 | 173g |
OS | MIUI 10 Mi Turbo対応 Game Turbo対応 Dark Mode対応 |
ディスプレイ | 約6.39インチ SAMSUNG AMOLEDディスプレイ 解像度 2340×1080ドット FHD+(403ppi) 明るさ 600nit (HBM) / 430nit(Typ) コントラスト比:60000:1(Min), 色域 NTSC 103.8%(Typ), HDR カバーガラス Corning Gorilla Glass 6 |
SoC | Qualcomm Snapdragon 855(7nm) Kryo 485, 8コアCPU (2.84GHz×1コア、2.42GHz×3コア、1.80GHz×4コア) Adreno 640 GPU |
メモリ | (通常版) 6GB RAM + 128GB ROM 8GB RAM + 128GB ROM (透明尊享版) 12GB RAM + 256GB ROM ※RAM:LPDDR4x Dual Channel ※ROM:UFS 2.1 |
※リアカメラ | AIトリプルカメラ (高解像度) 4800万画素 SONY IMX586 0.8μm, 1/2", FOV 79°, f/1.75, AF, 4in1(12MP, 1.6μm) (望遠) 1200万画素 SAMSUNG S5K3M5 1.0μm, 1/3.6", FOV 43.6°, f/2.2, AF (超広角・マクロ) 1600万画素 SONY IMX481 1.0μm, 1/3", FOV 117°, f/2.2AF, 4cmマクロ (動画撮影) 4K@60fps, 30fps 1080p@60fps, 30fps 720p@30fps (スローモーション) 1080p@120fps, 240fps, 960fps 720p@120fps, 240fps, 960fps |
フロントカメラ | AIシングルカメラ 2000万画素 0.9μm, f/2.0 (動画) 1080p@30fps 720p@30fps |
顔認証 | 対応 |
指紋認証 | ディスプレイ下 指紋認証センサー(第5世代) |
バッテリー | 3300mAh(typ)/ 3200mAh(min) USB Type-Cポート |
充電 | (ワイヤレス) 20Wワイヤレス充電をサポート Qiワイヤレス充電をサポート (有線) QC 4+をサポート |
SIMカードスロット | デュアルnanoSIMスロット Dual VoLTEをサポート |
対応バンド | 4G LTE FDD:B1/B2/B3/B4/B5/B7/B8/B12/B17 LTE TDD:B34/B38/B39/B40/B41 注:LTE B41(2535–2655 120MHz) 3G WCDMA:B1/B2/B4/B5/B8 TDSCDMA:B34/B39 CDMA EVDO:BC0 2G GSM:B2/B3/B5/B8 CDMA 1X:BC0 LTE B41(2535–2655 120MHz) 4×4 MIMO, HPUE, HO RxD |
Wi-Fi | 802.11 a/b/g/n/ac 2.4GHz, 5GHz 2×2 MIMO, MU-MIMO, WiFi Direct, WiFi Display WPA3 |
Bluetooth | 5.0 TureWireless Stereo Plusサポート AAC/aptX/aptX HD/aptX-adaptive/LDACサポート |
インターフェース | スピーカー USB Type-Cポート マイク ボリュームキー 電源キー AIキー SIMカードスロット |
GPS | L1/L5デュアルGPS GPS:L1+L5 、Galileo:E1+E5a、GLONASS:G1 、Beidou:B1、A-GPS、電子コンパス、ネットワーク |
センサー | 超音波距離センサー、UD光センサー、 加速度センサー、ジャイロスコープ、 電子コンパス、リニアモーター、 赤外線リモコン、カメラLFセンサー |
付属品 | Xiaomi Mi9本体 ケース ACアダプター USB Type-Cケーブル Type-C - 3.5mmヘッドフォンジャック用ドングル SIMピンなど |
参照 | https://www.mi.com/mi9/specs/ |
※ | Xiaomi Mi9 透明尊享版は7層レンズ、f/1.47とカメラ仕様も異なります。 |
※Xiaomi Mi9 透明尊享版はメモリ容量、デザインだけでなく、7層レンズのf/1.47とカメラ仕様も若干異なります。
ディスプレイ:6.39インチ SAMSUNG AMOLED
Xiaomi Mi9のディスプレイサイズは約6.39インチ。スクリーンにはSAMSUNG製のAMOLEDパネル(有機EL)が採用され、水滴型の小さなノッチを採用することで、画面占有率は90.7%まで高めています。
アスペクト比は60,000:1、カバーガラスには第六世代のCorning Gorilla Glassを使用。解像度はFHD+(2340×1080ドット)の403ppi。
第5世代のUD光学指紋認証スキャナー
ディスプレイ下に光学指紋認証センサーを内蔵しており、指を置いての画面ロック解除や、中国国内でのいくつかの決済システム利用にも対応。第五世代にあたるUD指紋認証で、約25%高速になっています。
MIUI 10
Xiaomi Mi9のMIUI 10では、ダークモードやAlways-onディスプレイ、Mi TurboやGame Turboによる最適化など、いくつか新機能が搭載されています。
Dark Mode(ダークモード)
Xiaomi Mi9のMIUI 10は「Dark Mode」に対応。画面が黒基調になるだけでなくディスプレイの消費電力を抑える効果があり、明るさ最大で83%、明るさ半分であれば50%程度電力消費を削減できるそうです。
また壁紙には時刻によって表示が変化する「One Day(Dynamic wallpaper)」が追加されました。一部ではAppleが採用したMacOSのダークモードに似ていると指摘がありますが、壁紙が時刻に合わせて変化するという点では似ていそうです。
AOD(Always-on Display)
Xiaomi Mi9のMIUI 10はカラー表示のAlways-onディスプレイに対応。AODパターンもカスタマイズが可能としています。
Mi Turbo、Game Turbo
ソフトウェアでは「Mi Turbo」による最適化技術が搭載され、システムレベルで最適化を行うことで、アプリ起動速度の最適化などが期待されます。また18カ月の模擬使用テストでも、パフォーマンス低下を抑えているとのこと。
ゲーミングの面では「Game Turbo」技術に対応し、ゲームシナリオやシステムリソースのスケジュールを賢く最適化することで、ゲームパフォーマンスを強化しています。
プロセッサー:Snapdragon 855、最大12GB RAM
Xiaomi Mi9は、プロセッサーにQualcomm Snapdragon 855を採用。スマートフォン向けのクアルコムSnapdragon 8xxシリーズの中でも発表時点で最上位のスペックを備えたプロセッサーで、事前予告ではAnTuTu Benchmark(v7.2.4)で38万7,851点を記録したことが明かされています。
(Snapdragon 855)
- CPU(8コア):2.84GHz×1、2.42GHz×3、1.80GHz×4
- GPU:Adreno 640 GPU
Qualcomm Snapdragon 855の基本仕様ですが、7nm製造プロセスのSoCで、CPUはKryo 485を採用した8コア、最大クロックスピードは2.84GHz。ハイパフォーマンスコアが1つ、2.42GHzコアが3つ、1.8GHzコアが4つの構成となっています。前モデルと比較して、シングルコアのパフォーマンスは45%、電力効率は40%ほど向上しているとのこと。
GPUはAdreno 640で、こちらはパフォーマンスが20%、電力効率は25%以上向上としています。AIE(AIエンジン)は第四世代になり、AIパフォーマンスは3倍を誇るそうです。
メモリ容量は通常版が6GB or 8GB RAM + 128GB ROM、透明尊享版ではさらに大容量の12GB RAM + 256GB ROMを用意。メインメモリーはLPDDR4x(デュアルチャネル)ストレージはUFS 2.1。
バッテリー:3,300mAh、20Wワイヤレス充電対応
Xiaomi Mi9のバッテリー容量は約3,300mAh。充電面では20Wの急速ワイヤレス充電に対応、有線では27Wの急速充電しています。
スペック表を見る限りワイヤレス充電パッドは別売りですが、別売りで購入可能な純正20W無線充電パッド(20W 小米无线充电器)は99元、車載用のホルダー付き充電器パッドは169元と、価格は安く設定されています。
AIトリプルカメラ:48MP(SONY IMX586)+12MP+16MP
Mi9は、シャオミのスマートフォンとしては初のAIトリプルカメラを背面に採用。高解像度48MP(SONY IMX586)、望遠12MP(SAMSUNG S5K3M5)、超広角&マクロ16MP(SONY IMX481)の組み合わせです。
(AIトリプルカメラ:背面)
- 高解像度:4800万画素 SONY IMX586、 79°
- 望遠:1200万画素 SAMSUNG S5K3M5、43.6°
- 超広角・マクロ4cm:1600万画素 SONY IMX481、117°
(AIセルフィーカメラ:前面)
- 20MP f/2.0
高解像度48MPカメラはSONY IMX 586を採用しており、望遠レンズで2x光学ズームに対応。また3つ目の16MPカメラは117°の超広角レンズで、風景撮影だけでなく、約4cm距離でのマクロ撮影も可能になりました。また背面カメラのカバーガラスには、サファイアガラスが採用されているとのこと。
DxO Mark(Mobile)では写真部門で112点を記録しており、HUAWEI Mate 20 Proや最近発表されたSAMSUNG Galaxy S10+が114点ということを考えると、Mi9のスコアは高いです。
またXiaomi Mi9 透明尊享版ではカメラ部分で(1つのレンズが)7層レンズかつf/1.47に強化されています。
そのため、通常版との大きな違いはデザイン・メモリ容量・カメラスペックの3つです。
Xiao AIボイスアシスタント・独立ボタンも
左サイドには「小爱同学(XiaoAIボイスアシスタント)」用の起動ボタンを独立搭載。今回Mi9の広告塔としてタイアップしている王源(Wang Yuan/Roy Wang)氏の声でのボイスアシスタントなど、王源仕様にカスタマイズされた公式テーマも登場します。
https://twitter.com/wyhyhgb/status/1098159171126480896
ちなみにこれは中国版の話で、仮にグローバル版が発売されるとして、同じ仕様になるとは限りません。
対応バンド(中国版)、Bluetooth、Wi-Fi
4G
- LTE FDD:B1/B2/B3/B4/B5/B7/B8/B12/B17
- LTE TDD:B34/B38/B39/B40/B41
- 注:LTE B41(2535–2655 120MHz)
3G
- WCDMA:B1/B2/B4/B5/B8
- TDSCDMA:B34/B39
- CDMA EVDO:BC0
2G
- GSM:B2/B3/B5/B8
- CDMA 1X:BC0
中国版Xiaomi Mi9の対応バンドは上記の通り。デュアルnanoSIMで、機種自体はDSDV(デュアルSIMデュアルVoLTE)にも対応しています。なお対応バンドは販売国によって異なる可能性もあり。
Wi-Fiは802.11 a/b/g/n/acで2.4GHz&5GHzのデュアルバンドをサポート、Bluetoothバージョンは5.0、オーディオコーデックはSBC/AAC/LDAC/apt-X/aptX-HD/aptX-adaptiveをサポート、また左右独立型イヤホン向けの技術Qualcomm TureWireless Stereo Plusにも対応。
Xiaomi Mi9の価格・発売日
- 6GB RAM + 128GB ROM版:2,999元(約4万9,500円)
- 8GB RAM + 128GB ROM版:3,299元(約5万4,400円)
- 12GB RAM + 256GB ROM(透明尊享版):3,999元(約6万5,900円)
通常版6GB RAM + 128GB ROMモデルは5万円を切る価格を実現。今回のMi9も、他社ハイエンドモデルと比較して価格面でのコストパフォーマンスにも注目。
発売日は通常版が2019年2月26日、透明尊享版は発表時点で明らかになっていません。
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